↑のつづき。

さて、等彌神社から鳥見山に登る決心をした。


いざ。



登り始めは、多くの鳥居をくぐっていく。



登ってすぐに『稲荷社』。



そして『黒龍社』。



ここからは完全に山道。






『霊畤拝所』。


作者不詳の歌。

『妹』を『恋人』と訳されている。

万葉集の知識が無い私には、「ある双子の兄妹」のことかなぁ…と考えてしまう。




この木なんか、蛇が巻きついているようだ。





お邪魔いたします。


『庭殿』。






なんとも素敵な道だこと。

しかし…

非常に疲れてきた💧



『白庭』。




『先代旧事本紀』では、

『饒速日尊(ニギハヤヒ)』は、『天神(アマツカミ)』のご命令で、天の磐船に乗り、河内の国の哮峰(いかるがのみね)に天下った。
さらに、大倭の国の鳥見の『白庭山』に遷った。。

のだそうな。

ここが、かの神様が降り立った場所なのだ。

白庭が現在の三輪山とされていたり、生駒市にも白庭伝承があり、候補地は複数あるが、どれが最初の『白庭』なのか…という議論には参加しないでおこう。

元々の場所から、やむ終えず違う場所に作った。

権力争い、土地の奪い合いなどもあっただろう。

元伊勢や元出雲などと同じような事情が見え隠れしている。


この時の私は、ただただ楽しんでいた。

それだけである。



さらに森をゆく。



遮るものがある方が、光は強く輝いて見える。

「苦労をバネにしてもっと踏ん張りなさい」とダレカに言われているようだ。



ようやく山頂が近い。



着いた。


『霊畤(まつりにわ)』。




あそこに見える山は三輪山だろうか。


お祈りしておこう。

「願い事」ではなく、「ご挨拶」を。

神社に参拝する時に、いつも心掛けていることだ。


箒があったので、掃いておいた。

元々、私はそんなキャラクターではないが、なんとなく「掃こう」と思っただけである。



下山した。

登って良かった鳥見山。



入口付近、社務所の近くに『桃神社』。
祭神 『意富加牟豆美命(オオカムツミ)』

実はこの神様がとても重要だと思っている。



『オオカムツミ』は桃の神様。

古事記では、黄泉の国のイザナミから逃げていたイザナギが投げた桃。

その桃がオオカムツミだという。

二日前に参拝した『上賀茂神社』。
祭神は『賀茂別雷大神』。

上賀茂神社の北北西にある『神山(こうやま)』の山頂に降臨した。

古くは『かもやま』と読んでいた通り、「神」と「カモ」「カム」は同じ言葉である。

つまり、『オオカムツミ』は『賀茂』との関連性がある。

『カモ』と言えば、『カモタケツノミ』つまり
『八咫烏』。

そんなことがグルグル頭に回りながら、
社務所を訪ねてみた。


社務所で、お守りなどを見ながら、女性の方と少しお話をさせて頂いた。

中でもとても印象に残った言葉がある。

それはこの記事の最後に。。


当社の神紋は『金鵄』である。

黄金に輝く「とび」。

東出雲の『トミ家』。。

神武天皇を導いた金色のトビと八咫烏。

滅ぼされた側のトミナガスネヒコ。。

タケミナカタトミ。。


いよいよ思考が複雑に交差してきた。





お話させて頂いた女性は宮司さんの奥様だろうか。

とても感じの良い優しい方だった。


そして、私がお願いすると、奥からある物を持って来てくれた。




この地で出土した『八咫烏土偶』。

この付近には古墳もあり、魅力的な歴史の残り香で溢れている。


人型の八咫烏である。

敬礼。



私が沖縄からやって来たというと、お土産をくれた。

お煎餅美味しかったです。

有り難う御座いました。



帰り道。



最後にあの女性の方に質問したことを思い出していた。

「人型の八咫烏って珍しいですよね❓」と。


●女性談
「顔がカラスに似ているってことで、八咫烏と言われてるみたいですけどねぇ。でもホントウはなんなのか…というのは伝わってないんですよ」




歴史×神話=ロマンである。




ホント最高でした等彌神社。

大好きです。




明日は滋賀県での仕事。

なにが待っているのやら。


つづく。

ではまた❗





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