花屋さんが見繕ってくれた不思議な色合いと咲き方をするカーネーション。
ベージュと薄いグリーンのグラデーションが日ごとに “ときいろ”に染まっていきます。
花の咲き方もオールドローズのようで華やかで、カーネーションとは思えません。
「母の日」とは縁がなくなったと愚痴った言葉を聞き逃さずに、友人が花屋さんと相談してこんな色合いのカーネーションを選んでくれたのでした。
あの子が高校生のころ、美術の時間に制作した鹿のエッチングの色あいとどこか似ています。
額の前に飾ると、互いに引き立てあっていい雰囲気。気持ちが穏やかになりました。
あの子とはもう長い間会っていません。17年が過ぎました。
つくづくと会いたいと思います。
母の日のカーネーションの心配はいらないから、ただ、姿だけ見せてくれたら・・・。笑顔をみせてくれたなら・・・。
どれほどに幸せでしょう。