昨晩の大統領就任式でレディガガが国歌を独唱した場面を動画サイトで観ることから一日を始めた。国歌で聴く者を感動させるのはとても難しいものだが、彼女は本当にすごい。観衆の代りに用意された20万本の国旗も、物量作戦かと思いきや、数でごまかしているのではなく、風に揺れる旗が不思議と人の姿に見える、実に的を得た、心震える、シンプルだけど「外さない」演出だった。人が入れないなら何が必要で何を見せたいのかを徹底的に突き詰める、それだけでも大変なのに、それをただ旗を並べるところに落とし込んだこと、実際に並べてみせたことがすごいわけで、国家のイベントで、こうしたシンプルな凄みをさらりと出せるところが羨ましい。日常、膨大なコストをかけて皆様の意見を集約しましたという使えないものに税金が溶けていくので。

 

nogawan