ABC予想に関するニュースを見ていてふと数学は若いころが勝負だという話を思い出した。最近考えごとをしていても、ある一定のところで思考が自然にストップしてしまう、すうっと扉が閉まるような、パソコンがフリーズするような、そんな感覚を覚えることがある。そこから先に進まないので仕方なく過程だけメモして続きは後で考えるようにするのだが、更に悪いのは、休憩したから復活するわけでもなく、一日のうちで有効に使える時間が減っているようにさえ感じる。若い時分はこんなことはなかった。本を読んだり考えごとをしているうちに頭に血がのぼって眠れなくなり、腹も減るから夜更けにラーメンを食べに出たりした。最近は、頭の血がすうっと下がるような、眠くなるような、そんな感じとも言える。お勤めの頃、50代の人が時折、手をとめたまま目をつむってじっとしていたのがようやく理解できるようになったということか。年功序列のすべてが悪いとは思わないが、50歳を過ぎたら給与は大幅にカットして、逆に30代あたりに給与のピークを持ってくるのも悪くないのかも知れない。

 

nogawan