原発の4号機が再び危険な状況にあるなか「総選挙」を観る。


なに、手もとには常にパスポートを準備してあるし、いざとなれば、とりあえずすぐに西へと逃げる心づもりである。仮に不幸にしてそうなったことを知ったら5分後には何の躊躇もなくこの家を出られる、そんな自由な位置に意図的に自分を置いている。


誇張ではなく、東京にあってのほほんとテレビを観るためには、それだけの準備を必要とするし、この国でのほほんとテレビを見ることは命がけと言ってもまったく過言ではない。


皇室と文化庁が京都に移るという話もあるようだ。タイミングを諮りながら少しずつ移っていくのかも知れない。


それはともかく、


むろん「総選挙」は商戦の一環にすぎないし、それはお世辞にも上品なものとは言い難い。しかし、僕は素直に彼女たちのスピーチに感動する。ひょっとしてライターがいるんじゃないか、と思えるくらい上手い。


組織とはあくまで構成員が切磋琢磨する場であり、自己の保身のために組織があるのではなく、ましてや保身のために利用するものでは断じてない。微塵たりともそうした意識でもって組織に存する者はいますぐに自ら組織を去るべきなのである。


少なくとも僕はそう考えている。


それが理想論と承知するからこそ、パスポートを手に総選挙を見るのである。


ともかく、応援する麻友ちゃんが2位となり、最近はその輝きがもはや人間のレベルではない優子ちゃんが1位という結果に個人的には大満足なのである。


そもそも老人が政治の中枢にあること自体が最大の間違いであるだろう。



nogawan