※この話は原初の魔女復活(@Mayslap2のSS)の後日談である「*****」のお茶会(裏話)です。

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原初の魔女の復活 @Mayslap2

後日談「*****」 noexist1205
削除。→「***** (再掲)」をどうぞ。



「全く今日は酷い目にあった」
青き蝶となった真実の魔女、*****は空中で雲無き青い空と一体化しながら愚痴を零す。
「だいたいお茶会で魔女が率先して喋るって異例じゃないの」
この世界でよくある魔女の物語ならば、ゲーム盤の駒同士がお互いを讃えあったり、謎をもう一度確かめ合ったりする。
「まあこのゲーム、盤上の駒共以外に私しかいないわけだし。仕方ない」
そして、あのゲームは*****のためのものでもあった。だから、反省するならば*****自身ということになる。
「私とは無関係な駒に、ゲームのことを喋らせても無駄だ。あいつがわざわざ私のために、ゲームを開いた意味が無い」
「ふう。じゃあ、まず一つ一つ」

「私は確かに、あの空間が息苦しくて、嫌になって抜け出してきた……。あの子は、そんな私の状況になぞらえてあの事件を、ゲームを構築した。嫌な場所から逃げ出す私を、金持ちから逃げ出す駒、と変換した。この時点で、疑問があるとすれば、どうして定番の密室殺人じゃなかったのか?」
「魔女は一般的に、盤上で殺人事件を起こして、それを探偵役のプレイヤーへ解決させる為に、ゲームを開く。なのに今回は、このゲームで定番である殺人事件ではなく、失踪事件だった」
「無理やり殺人事件のゲームにすることは出来る。死体があったことにすればいいのだから。あいつから発言を引き出して、赤き真実で死体はあったと宣言させる。そうすれば殺人事件としてゲーム盤上は展開されるだろう」
「だから私が青の弾幕であいつの赤を灼き尽くして、あいつから死体に関する赤き弾丸を引き出して、殺人事件としてのゲームに持ち込んでもよかったけど。私もあいつもそれはしなかった。それはなぜか?」

「次、あいつは私に"敬服して"、まだ持っているだろう赤を取り下げた。あいつはまだ打つ手がまだあるのに、リザインを選んだ」
「それはなぜ?魔女の気まぐれ?敬服とやら?それとも別の理由か」

「ま、なんにせよあんな魔女のところには二度と戻らない。今日それを再確認した。やっぱり私は人間として生きるべきなんだ」

糸のように伸びる雲が目の前に迫っている。*****はゆっくりその中へ姿を消した。