それから東京は長期の外出自粛となり、
7月のいま、宣言は解除されたけれど、
私はまだカフェや喫茶店に足を踏み入れていない。
自粛ももちろんあるが、あのときの鮮烈さが忘れられず、とどまっている。
日常に戻ることが
なにかこの期間に得た大切なものを失うような、
そんな気持ちにかられることのほうが大きい。
バカみたいだけれど・・。
家のそばを散歩したり、自宅で食事をつくったり、
そんな毎日の中でみつけた些細な喜びを、
大切にしまって、いつでも思い出せる自分でありたい。
街には誘惑が溢れていて
すぐに以前の私に戻ってしまいそうだし
戻らざるを得ないときがくるだろうけれど、
もうすこしの間だけ、ささやかな日常という、
小さな幸せを噛み締めて過ごしたいのだ。
