おばさんからの今年の年賀状。
思わず涙があふれてしまった。
その19年の中で叔父を亡くし、子どもがいなかったおばさんは猫のヒメ子ちゃんと寄り添うように生きてきたのだろうと思うと涙が止まらなかった。
落ち着いた頃に電話をすると、おばさんからは意外な言葉が。

悲しい気持ちや寂しい思いはもちろんあるんだけれど、長い年月を一緒に過ごさせてくれた事への感謝の思い、それと、最期を看取る事が出来てホッとしたの。

そう言われた。
おばさんも80代になり体力も認知機能もだいぶ落ち、昨年病気で緊急入院した時は従弟(違う叔母さんの息子)が全部手続きやら入退院の送り迎えをしてくれた。
なので以前から「私が先に死んだらヒメちゃんのこと頼んでいいかしら?」とお願いされていた。
ヒメちゃんはそんなこと絶対に望んではいなかっただろうけど。
だから、ヒメちゃんは最後の瞬間までおばさんのそばにいられて幸せだったと思う。
きっと今もひとりぼっちになってしまったおばさんのそばに居てくれているはず。

言葉にはしなかったけれど、おばさんの気持ちの中には『そう遠くないうちに私もそっちに行くからね』という思いがあったんじゃないかな。

今日はうちの子たちの定期検診。血液検査や尿検査も。
お年寄り猫たちなので私も覚悟というか心構えはしているつもりではあるのだけれど、毎回検査結果にはビクビクしている。
とてもまだおばさんの心境には遠く及ばない。