後味の悪い面接。 | SHOW-ROOM(やなだ しょういちの部屋)

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俺も後味の悪い面接あったな。


ホテルマンを辞めた後、転職先をいろいろ探していた時に、知り合いの東○建設系列の社長の紹介で、舞浜にオープンするタイミングだった東○ホテルを受けることに。


で、その開業準備室にしていたと思われる代々木にあったとあるビルで面接が行われた。


面接官は人事支配人と、副支配人の2人。


最初に副支配人が来て挨拶を交わした時、互いの出身校が近くだという話を、履歴書の学歴を見て言ってきたので和やかな雰囲気で始まったと思いきや、人事支配人が来ると雰囲気がガラッと変わった。


俺の職歴の最初にある外資系ホテルを見て、「なぜ○○○○を辞めたんですか?」と。


俺は正直に、「そこは最初にF&B(料飲部門)に配属されるとフロント部門にはトランスファー出来ないホテルだったので・・・」と、○○○○ホテルの内情を話した。


すると即座に「いやいや、そんなことはないでしょう。」と。


俺は一瞬はあ?と、ムカついたが、すぐにそれは本当の事だと再度説明するように言ったが、相手ははなから聞く耳を持たずという感じな態度だった。


都内の業界内なら知っている人も多いと思うが、俺が勤務していた外資系ホテルは昔、赤坂にあったが東○の土地だった為、そこの契約期限が切れた事によって新宿に移り、建物やレストラン、バーの名前は変えずに東○ホテルとして今も営業している。


その際、外資系ホテルを辞めて東○ホテルの社員としてそのまま残る社員と、辞めないで新宿に移る社員との間で派閥が出来たという。


そんな俺が入社する前のいざこざなんて関係ないと思っていたが、この東○ホテルの人事支配人はどうやら俺がいたホテルを敵視している様だった。


俺も若かったので、紹介とはいえムカついたのでテーブルの上に置かれていた履歴書をぶん取って帰って来た記憶がある。


あれから30年以上経つが、若いうちに安月給のホテルマンから足を洗って良かったと思うし、今では客として利用させてもらってるので、つくづくホテルは働くよりも使う方がいいと実感している。



📕元ホテルマンが書いた3冊📕