パン!パパン!
品川駅前に銃声が・・・。
内閣総理大臣、坪倉義郎が演説中に襲撃された。
SPが慌ただしく動き回り、辺りが騒然とする。
間も無くして救急車に総理が運ばれる模様がテレビでも映し出される。
ニュース速報が流れると共に日本中がざわめいた。
「先ほど14時15分頃、品川駅高輪口で演説中の坪倉総理が襲撃された模様です!救急車で運ばれましたが心肺停止という情報が入っております!また新たな情報が入り次第お伝え致します。」
と、すぐにまた新たなニュースが。
「坪倉総理を襲撃したと思われる男が確保された模様です!えー、坪倉総理を襲撃したと思われる男が確保された模様です。」
テレビから流れる現場の様子、そして慌ただしく速報を伝えるアナウンサーを見ていると、それはまるでドラマか映画の中での出来事を見ているようだった。
その夜、また,新たなニュースが入った。
坪倉総理を襲撃した男は36歳の派遣社員で、エアーガンを改造したモノで発砲したという。
動機については、世の中に対する不満を募らせたものという事だった。
世の中に対する不満、今は殆どの国民がそうだろう。
収入は上がってないのに物価はどんどん上がる。
そんな中で政治家はのほほんと、自分の懐だけを増やすことしか考えていない。
国民の代表なのに国民から信頼されていない議員ばかりだ。
政治家って、この国を良くしようという考えを持った者がなると思っていたが、果たして純粋にそういう考えを持った議員はどれくらいいるのだろう。
日本国民が貧しいと、総理大臣として恥ずかしくはないのか?
と、夜になってまた新たなニュースが。
「一時は心肺停止とされていました坪倉総理ですが、一命は取り留めたという情報が入って参りました。ええ、意識はまだ無いということです。」
昔、ケネディ大統領が暗殺された映像を時々テレビで見かけるが、まさか日本でもこんな事件が起きるとは・・・。
それだけ今の日本は殺伐としているということなのだろう。
〜つづく〜
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