ホテル英語の記憶。 | SHOW-ROOM(やなだ しょういちの部屋)

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学校を卒業して最初に入社したのが某外資系ホテル。

筆記試験が英訳と和訳だけだったから受けた。

一般常識に数学なんてあったら自信なかったからね。

入社前3ヶ月はフロント部門であるフィットネスのレセプションでバイトした。

当然ながら外国人も多くて、かなり最初から語学力を試されたけど、先輩達がみんな優しくて和気あいあいとした職場で楽しかった。

で、正式に入社して辞令にあったのはBARだった。

そこも外国人客が多く、最初は発音に悩まされた。

「バカルトニック」と言われ、バカルディーラムにトニックウォーター?そんなの飲むの?って思ったら、上司が「ヨーロッパ系はナマリがあるから気をつけろ」と。

結局、それはウォッカトニックのことだった。

またある時テーブルに呼ばれると、「スィガレットマーブー」と。

タバコ?の、な、何???

これはマルボロだったりと、入社したての頃はたまに頭が???だらけになったりしてた。

後にフロントに就いた時にはだいぶ慣れてはいたけど、外国人からの電話予約は緊張した。

後日、その人がチェックインに来るまで緊張。

来たら来たで、宿泊数が合ってたかとかいろいろと、最初のうちは緊張していたけど、上司が「英語なんて張ったりだよ」と言って緊張を和らげてくれた。

その上司は帝国ホテル出身で、新入社員の時は外国人客が来ると先輩に背中を押されて接客させられたとか。

今は中国語も話せた方がいいのかな。

中国語は中華料理のメニューしか覚えてないな。



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