納得。
彼は40代半ばで、奥さんとまだ小さい子供が2人いる。
前にこんな会話をしたことがある。
「奥さんと結婚する決めては何だったの?」
「家ですよ。」
「は?」
「家です。」
「どういうこと?家がらってこと?」
「まあ、それもそうですが、俺は女の実家を見て付き合うのか付き合わないのか決めるんですよ。」
だそうだ。
彼は地方から東京に出てきた普通の家庭の男だが、転職を繰り返したり自分で店や左官屋をやっては潰してきた。
彼を見てると、根っからの怠け者。
仕事も楽な方を選ぶ。
で、今は楽なバイト。
妻子がいるのに。
長い物には巻かれろ、風見鶏的な人間性で人への感謝を口にしたことを聴いたことはない。
奥さんの実家は都内で持家と喫茶店を営んでいる。
その実家を狙ってるのが見え見えな生き様は、同性から見ても見苦しくて絶対親しくはなれないタイプ。
今の世の中、そんな男が多いのかな。
俺には絶対無理!
長い物は切り離す。
自分の意見は最後の最後にズバッと言う
。
自分の道はあらゆる可能性を見つけながら自分で切り開く。
家なんかキャッシュで買ってやる!
だからサラリーマンは勿論、大企業の子会社や雇われ社長にも向いてない。
何でも自分で創り出し、自分で決断するのが合っている。
レコード会社の新人発掘部門の子会社、ゴーストライター等を今まで断わってきたのも、それが俺のプライドなのだろう。
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