三谷幸喜さんの『清須会議』の感想 | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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※SNSを再開した2012年の夏頃に書いた文章です。


今日は。


この文章も『読書日記』の範疇に入る訳でもありますが、普段のそれが最寄りの区立図書館から借りて来た学術書をメインとした少し難解な本のご紹介と云う、所謂「お勉強」なのに対して、今回の『清須会議』を読むと云う行為は個人的には「娯楽」の一環でしたので、いつもの『読書日記』シリーズの一つとしてカウントするのではなく、飽くまでも独立した一つの文章として綴らせて頂きたいと思います。

これまでの三谷幸喜さんの歴史物の作品群の中で、個人的に特に思い入れが強かったのは、1996年の春クールに日本テレビ系列で放映された荒唐無稽な幕末志士群像コメディーの『竜馬におまかせ!』と2004年のNHK大河ドラマ『新選組!』と云う、共に幕末を描いた物語でした。

前者はキャスティングに好感が持てたのと、敢えて「歴史」の一部を切り取って喜劇にすると云う手法が新鮮に映り、毎回欠かさず視聴しました。

後者には、「敗けた側の論理」を丁寧に描き出す事で、歴史の裏側にも「大義」が潜んでいる事を教えられたのと、「政(まつりごと)」の背後にある大部分のものが不毛な権力闘争に過ぎないのにも関わらず、往々にしてその「勝者」の側からの観点でのみ「歴史」が伝承されていく事の悲しさや危険性を再認識させられて、とても感銘を受けました。

確かに新選組は人斬り集団でしたし、その行状自体を美化する事は今となっては時代錯誤ですが、『新選組!』はその背景にある「立身出世への思い」や「士道に背いた者は切腹しなければならないと云う建て前と親友を失いたくないと云う本音の間の葛藤」、「薩長同盟に大義名分があるなら、幕府側にだって言い分がある」と近藤勇が喝破する場面等々を描き出しており、物事は両義的に捉えなければいけないと云う思いを強くさせられました。

さて、本題の『清須会議』に関してですが、戦国時代の転換点としての清洲会議を喜劇の題材に採る辺りに、作家・三谷幸喜さんのセンスの良さが直感的に窺えました。

僕はこの作品の存在を、毎週木曜日の深夜にTBS系列で放送されている『ゴロウ・デラックス』と云う番組で知ったのですが、中身が紹介されるや否や、「そう来たか!」と思わず膝を打ち、即座に読みたくなりました。

内容としては、本能寺の変で信長が炎に包まれる中、切腹を試みる場面から、清洲会議が終わり、秀吉と勝家が、そう遠くない「決戦」を予期しつつ互いに敬意を表しながら別れる場面までを、これらのエピソードに関わった主要な織田家家臣団やその周辺人物達の現代語訳の各モノローグで時系列に繋ぐというユニークな手法が採られています。

Amazonのカスタマーレビュー等ではその評価が賛否両論に別れていますが、確かに新たな「発見」は無くとも、織田家の話が好きで、三谷幸喜さんの筆致が好きな方々なら、充分に堪能出来る内容に仕上がっていると思います。三谷ファンには堪らないアイテムだと断言出来ます。

個人的にはお市の方が秀吉に対して別れの場面で心の中で「これから毎夜、権六に抱かれる私を夢想して、悋気の炎の中で朝まで悶えなさい」と独白するシーンにゾクゾクッと来ました。

結局いずれは長女の茶々が後の淀君となり、秀吉のものになる運命の皮肉を思えば、このお市の方の「復讐劇」は切な過ぎます。

ただ、ここで敢えて勝家との未来に賭けたお市の方には、自分に尽くして、二人の距離を縮める事に躍起になって、要は恋にうつつを抜かして秀吉に出し抜かれた勝家への憐憫から来る愛情が実は既に芽生えてもおりまた、どうせ死ぬならこの何処までもピュアな老人と一緒に死にたいと云う覚悟が生まれてもいたのでしょう。

まあ、これ以上のネタバレもどうかと思いますので、この辺りでお開きにしたいと存じます。

最後まで読んで下さって、
本当に本当に、
有り難うございましたm(_ _)m


それではまた、
次回の日記にて!!


【附記】

当時の本文では触れるのが躊躇れた為に書きませんでしたが、

この『清須会議』では秀吉がまだ成長途上の茶々の腰付きを眺めて仄かに欲情する場面も描写されていて、

その後のNHKの大河ドラマの『真田丸』の事も考えれば、

三谷幸喜さんは秀吉のスケベな心中を描くのがお好きだなあと感じてしまいます(笑)。


【主なお薦めミュージシャンのリスト】

リアム・ギャラガー
ノエル・ギャラガー
バーナード・バトラー
エドガー・ジョーンズ
(エドガー・サマータイム)
ポール・ウェラー
ジョニー・マー
ジョン・スクワイア
リー・メイヴァース
スティーヴ・クラドック
マーク・コリンズ
マーティン・ブラント
ザック・スターキー
スティーヴ・ホワイト
レニ
フィオナ・アップル
キャット・パワー
スターリング・モリソン
ニコ
キャロル・キング
マリアンヌ・フェイスフル


【ウイイレの僕のチームの選手一覧】
(※勿論、バイエルン・ミュンヘンです)

1.ノイアー
2.メルテザッカー
3.メッツェルダー
4.ラーム
5.フンメルス
6.ケディラ
7.シュヴァインシュタイガー
8.ノエル・ギャラガー
9.リアム・ギャラガー
10.野本亮一
11.クローゼ
12.バラック
13.シュールレ
14.ダイスラー
15.ゲッツェ
16.クロース
17.C.ロナウド
18.トーマス・ミュラー
19.ロイス
20.ポドルスキー
21.僕の弟
22.カカ
23.エジル
24.クラマー
25.ドラクスラー
26.フリードリッヒ
27.ミハエル・シューマッハー
28.ラルフ・シューマッハー
29.本山雅志
30.シュターケ
31.ケール
32.キミッヒ
33.メッシ
34.イェレミース
35.松田直樹
36.ユリアン・ヴァイグル
37.大学時代のバンドのドラマーのI君
38.大学時代の一番の親友のN君
39.フェルナンド・トーレス
40.楢崎正剛
(※このチームに大好きなシェフチェンコやラウールやテュラムが居ないのは、彼等がゲーム内で所属しているレアル・マドリードやACミランやユヴェントスでの存在の大きさをリスペクトしているからです。逆にC.ロナウドやメッシやフェルナンド・トーレスが居るのは、エディット機能で新規作成した選手だからです)


【好きな女性有名人のリスト】

石橋杏奈(ピアノ)
吉岡里帆(ギター)
武田玲奈(ギター)
唐田えりか(ベース)
日比美思(ドラム)

畑下由佳(ギター)
岩本乃蒼(ベース)
笹崎里菜(ギター)
宮本佳奈(ドラム)

松山桐子(ベース)
馬場ふみか(ギター)
稲村亜美(ドラム)
本田真凜(ピアノ)

(※敬称略)


【恒例附記】

僕がノエル・ギャラガーにスカウトをされて、
プロのシンガーソングライターになれた場合の作品の構想は以下の通りです。


ソロ名義一作目:『モノローグス』
サンクチュアリーの一作目:『The Greatest Hits』

DISC1

1.First Words
2.Morning Light
3.黒いカーディガン
4.振り返ったら悲しくなるから
5.空の下で
6.美しい花
7.輝くために
8.影も視えなくて
9.冷たい女
10.償い
11.命綱
12.空を見上げただけだった
13.どんなことにも
14.奪還
15.生きて行くこと
16.不確かな予感
17.命綱(ストリングス・ヴァージョン)

DISC2

1.愛して下さい
2.ペルソナ
3.Crazy Love Melody
4.死に損ない
5.レクイエム
6.真実?
7.No More Dream
8.奏でるべきもの
9.ランドスケープ
10.ソング・オブ・ヴェスパ
11.光が射して
12.日溜まり
13.未来
14.永遠
15.ずっとそばに
16.オプティミスティック


サンクチュアリーの二作目:『シュトゥルムドゥラング』

1.ディスクール.1
2.ディスクール.2
3.フライング・アウェイ
4.スタンディング・アローン
5.シュトゥルムドゥラング
6.ジークフリート
7.汚れた指
8.リフレイン
9.恋は止められない
10.君のせいじゃない
11.ボタン
12.イマジネーション
13.虚勢
14.激情


サンクチュアリーの三作目:『トゥモロー・モーニング、(アイル・ハヴ・ア・フィーリング)ロスト・フォーエヴァー』

1.ありがとう
2.流れの中に
3.君を想って
4.ピュア
5.オーヴァーグラウンド
6.ブラックホール
7.イヴェント・ホライズン
8.ユニヴァース
9.青の座椅子
10.朝顔
11.昼下がりの背徳
12.流れた星が凍った夜に


サンクチュアリーの四作目:『完璧な幸せ』

以下、収録予定曲

ロックンロール・スター
情況
話していたい
何処にも行かない
少しずつ
残像
行かないで
贖罪
自由
世界の何処かに
晩餐
完璧な幸せ