光 | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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月曜日の朝は酷い頭痛で起きられない事が稀に有る。特に季節の変わり目や月の半ば頃にそれが多い。それが理由で今日も会社を休んだ。しかし、それでも9時半を過ぎると徐々に気分が復調して来て、暇をもて余す事になってしまう。僕はノートパソコンを立ち上げると、餃子の王将のメニューのページを開いた。最近は土曜日の昼間に電車で最寄りの日高屋に行って、中華丼の大盛りとニラレバ炒めとイカ揚げを食べる事が多いのだが、王将の方が遥かに美味いと弟に勧められていたのだ。

メニューの一覧を確認すると、餃子の王将の方が中華丼が安い事とニラレバ炒めも殆ど値段が同じ事が判って、それを食べに行きたくなってしまった。若干の後ろめたさを感じながら、僕は外出をする準備を始めた。

家を出てから少し歩いて、駅の改札を通る前に、近所の書店に立ち寄って、或る雑誌の次号予告の頁を眺めた。来週の表紙巻頭は武田玲奈。最近は発売されたばかりの武田玲奈の1st写真集は買ったが、彼女のグラビアやインタヴューの記事が載っているだけの雑誌までは余り買わなくなっていた。石橋杏奈や畑下由佳や岩本乃蒼や笹崎里菜への疑似恋愛感情の方が遥かに勝っているからだ。でも、今回は弾みでカウンターでその来週号を予約した。

下北沢の駅で降りると、僕は取り敢えず改札から餃子の王将までの道をゆっくりと真っ直ぐに歩いた。半分ぐらいのお店は、まだ開いてもいなかった。下北沢は起きるのが比較的に遅い町なのだ。

餃子の王将もまだ開いていない事を確認すると、近くの割りと有名な古着屋に入り、ノエル・ギャラガーが着ていそうな黒の革ジャンを探したが、初めての革ジャンはやはり新品の物を買うべきであろうと思い直して店を出て、ディスクユニオンに向かった。

ドアが開いてはいても照明の全てが点いてはいないディスクユニオンの中に入ると、「お客様、まだです」とレジにいて慌てた店員に声で制止された。
「すみません、何時からですか?」と僕が訊くと、「11時半からです」と店員が応えた。
餃子の王将が開く時間と同じじゃないかと思うと直ぐに、僕は諦めてヴィレッジヴァンガードに向かった。

少し店内をウロウロしたが、端的に魚喃キリコのコーナーが無い事が寂しかった。ファンが長らく待ち望んでいる新作の発表はいつになるのだろうか?

旧屋根裏の正面の出口から右に曲がると、少し進んで再度右に曲がって、旧SONYショップの前を通った。

今の下北沢にはSONYショップも無ければレコファンも無い。ヴィレッジヴァンガード以外の普通の書店の状況は確認するのを忘れていたが、何にも無いなと思ってしまった。

しかし、更に少し進むと、或る靴屋の店頭にアディダスの黒地に白の三本線のスーパースターが飾られているのが目に入った。僕はアディダスのそれと同様のデザインのスニーカーにはノエル・ギャラガーの影響で目が無いのだ。

入り口でそれを手に取ると、僕はその商品の生産国を確認した。インドネシアか、大丈夫かな?
「良かったら履かれますか?サイズをお出ししますよ」
「あ、いいです。でも、このスーパースターって限定商品ですか?」
「限定ではないですけど、人気の商品なので、無くなり次第、入荷出来なくなる可能性は有ります」
「それが厳密には限定商品なんじゃないか」と口には出さずに店員の顔を覗くと、僕はびっくりしてしまった。え、武田玲奈?瓜二つじゃないか。ドッペルゲンガー?シンクロニシティー?SNSで割りとよく見掛ける有りがちな単語の幾つかが、脳裏で交錯した。彼女は普通の背の丈なので、名札の文字が上手く確認出来なかった。仕方が無く僕は「すみません」と店を出て、餃子の王将に向かった。

しかし、その途中で同じ系列の靴屋で同じ商品が飾ってあって、急に僕はそのスニーカー自体が買いたくなった。あの店で買えばあの娘の名札ももっと近くで確認出来るし、一石二鳥だ。

元の靴屋に急いで戻ると、僕は直ぐに例の店員に声を掛けた。

「すみません、これの29㎝を下さい」
「サイズをお探しして来ます」

「申し訳ございません、29㎝が下北沢では売り切れでして、別の店舗から送料無料でお届けさせて頂くかたちになります」
「それでいいです」
レジに招かれると、メモに名前と住所と電話番号を書く様に促されたので、それに応じた。そのメモを見ながらパソコンに情報を打ち込んでいる彼女の名札を確認すると、冷静になった今となっては当たり前だが、少くとも彼女は武田玲奈本人ではなかった。僕は武田玲奈本人がバイトをしている状況さえも想定していたのだ。
「このお店のポイントカードをお作りしますか?」と笑顔で彼女が僕に訊ねた。
「あ、いいです」と遠慮をすると、「武田玲奈に似てるって、よく言われません?」と訊く事も無しに手短に会計を済ませて店を出た。

再度、餃子の王将に向かう途中に、先刻貰ったレシートを見ながら彼女の名前を携帯電話で検索すると、彼女が実名でSNSを利用している形跡は表示されなかった。

「手掛かり無しか」と僕は思うと、却ってそれで良かった様な、やっぱり少しは寂しい様な、微妙な心持ちになって餃子の王将の中に入った。


【附記】

今晩は。

久々に、携帯小説です。

詳しい内情は、お察し下さい。

一つだけ申し上げられるとするならば、

この文章を僕が書いた一番の目的は、

飽くまでも、「記憶の虚構化」です。

最後までお読みになって下さいまして、
本当に有り難うございます。

今後とも宜しくお願い致します。

それではまた、
次回の日記にて!!


【最近のTwitterからの抜粋】

・携帯電話のメール機能を使って小説を書き始めました。携帯小説と言うとお手軽且つお気楽な感じがして少し厭なのですが、割りと本気で書いています。長さがどれ程までに膨らむかが未知数なので確かな事は言えませんが、連休ぐらいに続けてブログにアップ出来ればと思っています。別に山里亮太みたいに携帯小説を下に見ている訳ではありません。彼は昔ブログで頻繁に「携帯小説が書けそうなぐらいに」と言うフレーズを多用していましたが、僕はそれを読む度に「携帯小説をナメんじゃねえぞ」と思っていました。ただ、携帯小説って会話ではなく語りの部分が簡素な場合が多いので、そうはならない様に格調の高い携帯小説になれば良いとは思っています。頑張ります!!

・補足ですが、今書いている小説の内容は全てフィクションです。近年は想像力がすっかり枯渇したなと自分でも呆れていたのですが、前回のブログにアップした携帯小説を書けた事や、『重版出来!』や『ラヴソング』等の面白いドラマの内容に触発されて、頭の中で「物語が動き始めた」感じです。携帯小説の入力(敢えて執筆と言う単語を使わないのは、自分の中で書き言葉や話し言葉と「打ち言葉」を全て区別しているからです)は過去に何度も頓挫していますし、あまり御期待は頂かずに、半信半疑で完成とブログへのアップロードをお待ち頂ければ幸甚です。


【恒例附記】

僕がノエル・ギャラガーにスカウトをされて、
プロのシンガーソングライターになれた場合の作品の構想は以下の通りです。


ソロ名義一作目:『モノローグス』
サンクチュアリーの一作目:『The Greatest Hits』

DISC1

1.First Words
2.Morning Light
3.黒いカーディガン
4.振り返ったら悲しくなるから
5.空の下で
6.美しい花
7.輝くために
8.影も視えなくて
9.冷たい女
10.償い
11.命綱
12.空を見上げただけだった
13.どんなことにも
14.奪還
15.生きて行くこと
16.不確かな予感
17.命綱(ストリングス・ヴァージョン)

DISC2

1.愛して下さい
2.ペルソナ
3.Crazy Love Melody
4.死に損ない
5.レクイエム
6.真実?
7.No More Dream
8.奏でるべきもの
9.ランドスケープ
10.ソング・オブ・ヴェスパ
11.光が射して
12.日溜まり
13.未来
14.永遠
15.ずっとそばに
16.オプティミスティック


サンクチュアリーの二作目:『シュトゥルムドゥラング』

1.ディスクール.1
2.ディスクール.2
3.フライング・アウェイ
4.スタンディング・アローン
5.シュトゥルムドゥラング
6.ジークフリート
7.汚れた指
8.リフレイン
9.恋は止められない
10.君のせいじゃない
11.ボタン
12.イマジネーション
13.虚勢
14.激情


サンクチュアリーの三作目:『トゥモロー・モーニング、(アイル・ハヴ・ア・フィーリング)ロスト・フォーエヴァー』

1.ありがとう
2.流れの中に
3.君を想って
4.ピュア
5.オーヴァーグラウンド
6.ブラックホール
7.イヴェント・ホライズン
8.ユニヴァース
9.青の座椅子
10.朝顔
11.昼下がりの背徳
12.流れた星が凍った夜に


サンクチュアリーの四枚目:『完璧な幸せ』

以下、収録予定曲

ロックンロール・スター
情況
話していたい
何処にも行かない
少しずつ
残像
行かないで
贖罪
自由
世界の何処かに
晩餐
完璧な幸せ

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