“We can go” by 鬼束ちひろ | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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私は非道くもがいてたから

救いの声さえ聞こえなかったの

誰かの唇が動く度

この肌は色を変えて行く

吐き気に潰れて行く中で

柔らかな手の平に触れる

どうか完全なものたちが

そこら中に溢れないように

We can go to the place (私たちは行ける)

Where we're forgiven (私たちが許される場所へ)

耳を塞いでも

呼び続けるから

We can go to the place (私たちは行ける)

Where we get freedom (私たちが自由になれる場所へ)

羽根を失くしても

私は飛べるから

盲目の日々に呑まれながら

私を呼ぶ声が怖かった

どうか光り輝くものたちが

二人を侵してしまう前に

We can go to the place

Where we're forgiven

失くしたものを

探しに行くから

We can go to the place

Where we get freedom

肌が熱いのを

覚えておくから

We can go to the place

Where we're forgiven

耳を塞いでも 叫び続けるから

We can go to the place

Where we get freedom

羽根を失くしても

私は飛べるから


【附記】

今晩は。

諸事情で大学4年の夏休みに鬼束ちひろさんのCDは中古屋さんに全て売り払っていたんですけど、

その後、PV集を買って、

やはりその普遍的な魅力を持った名曲の数々に感心頻りでした。

それで、昨日、Amazonをチェックしていたら、

最新の鬼束ちひろさんのベスト盤には僕が好きな曲の殆どが収録されているのが確認出来たので注文したんですけど、

1stアルバムの『インソムニア』に収録されている“イノセンス”とこの曲だけはベスト盤に収録されておらず、

しかし、弟が数年前に『インソムニア』を買っていた事を思い出して、

無事に僕の好きな鬼束ちひろさんの曲を全てコンプリート出来た次第です。

僕は1980年生まれなので、

あの忌まわしき「松坂世代」と言う括りで話題を振られる事が多かったんですけど、

テニスのマルチナ・ヒンギスを除けば、

初めて憧れと共感の両方の感情を抱いた同い歳の有名人が鬼束ちひろさんでした。

60年代から90年代に連なる洋楽シーンの流れを意識したり其処からの影響を隠さずにむしろそれを強調する曲作りと言う共通点から個人的に強いシンパシーを抱いていたのも事実です。

そして今回のこの文章でこの曲をご紹介させて頂く理由は、

ベスト盤には未収録だけど鬼束ちひろさんのキャリアの中では決定的な意味を持った名曲だからです。

この“We can go”が『インソムニア』の中の一曲として世に出た当時の音楽シーンは、

洋楽の方は決定的に退屈な状況に成り下がり、

邦楽の方もミッシェル・ガン・エレファントや椎名林檎さんの活動が一段落して、

宇多田ヒカルさんと浜崎あゆみさんのチャート対決や、

矢井田瞳さんの存在を除けば、

楽しい話題には事欠いた状況でした。

プロにせよアマチュアにせよ、

日本語で歌詞を書く人間なら誰もが自らの自意識と対峙しながらも、

何処か斜に構えて格好付けたものを書いていたこの当時に、

そのポップでキャッチーでオプティミスティックなメロディーやサウンドと共に圧倒的な希望と肯定の歌として鳴り響いたのが、この曲だったのです。

その後、日本はアメリカの9.11に引き摺られる様に現在の様にめちゃめちゃきな臭い社会状況に陥りましたが、

鬼束ちひろさんは、そんな時代に完璧にマッチした救いと癒しの歌姫に一気に駆け上がったのです。

当時の鬼束ちひろさんの存在感と双璧を成していたのは、

矢井田瞳さんだけです。

当時は普通のJ-POPに嫌気が差してクラブでダンス・ミュージックを聴きながら踊ったり、

またその種の音楽をDJとして流していた友人達でさえ、

鬼束ちひろさんの音楽には一目を置いていました。

それにしても、何故に今、鬼束ちひろさんなのか?

それは2年前にリリースされた“悪戯道化師”が素晴らし過ぎるからです。

21歳でシンガーソングライターとしての最初のピークを迎えながらも、

32歳で“悪戯道化師”の様な超絶の名曲を書くのははっきり言って至難の業です。

本当に鬼束ちひろさんは音楽的な刺激を僕に与え続けてくれる個人的にも貴重な存在です。

この文章が切っ掛けで鬼束ちひろさんに興味を持った其処の貴方!!

鬼束ちひろさんの魅力に触れたければ、

兎に角、PV集や最新のベスト盤、そして『インソムニア』からチェックしてみて下さい!!

最後までお読みになって下さいまして、
本当に有り難うございます。

今後とも宜しくお願い致します。

それではまた、
次回の日記にて!!


【追記】

先週の土曜日のTBSラジオの『相談は踊る』で7時台にメールを読んで貰えたんですけど、

先程帰宅したら、早くも番組ステッカー(勿体無いから開封はしていませんが、多分ステッカーだと思います)が届いていました!!

番組のスタッフの方がこのブログを読んで下さっているとしたら、

本当に有り難うございます!!

今後とも宜しくお願い致します!!


【恒例附記】

僕がノエル・ギャラガーにスカウトをされて、
プロのシンガーソングライターになれた場合の作品の構想は以下の通りです。


ソロ名義一作目:『モノローグス』
サンクチュアリーの一作目:『The Greatest Hits』

DISC1

1.First Words
2.Morning Light
3.黒いカーディガン
4.振り返ったら悲しくなるから
5.空の下で
6.美しい花
7.輝くために
8.影も視えなくて
9.冷たい女
10.償い
11.命綱
12.空を見上げただけだった
13.どんなことにも
14.奪還
15.生きて行くこと
16.不確かな予感
17.命綱(ストリングス・ヴァージョン)

DISC2

1.愛して下さい
2.ペルソナ
3.Crazy Love Melody
4.死に損ない
5.レクイエム
6.真実?
7.No More Dream
8.奏でるべきもの
9.ランドスケープ
10.ソング・オブ・ヴェスパ
11.光が射して
12.日溜まり
13.未来
14.永遠
15.ずっとそばに
16.オプティミスティック


サンクチュアリーの二作目:『シュトゥルムドゥラング』

1.ディスクール.1
2.ディスクール.2
3.フライング・アウェイ
4.スタンディング・アローン
5.シュトゥルムドゥラング
6.ジークフリート
7.汚れた指
8.リフレイン
9.恋は止められない
10.君のせいじゃない
11.ボタン
12.イマジネーション
13.虚勢
14.激情


サンクチュアリーの三作目:『トゥモロー・モーニング、(アイル・ハヴ・ア・フィーリング)ロスト・フォーエヴァー)』

1.ありがとう
2.流れの中に
3.君を想って
4.ピュア
5.オーヴァーグラウンド
6.ブラックホール
7.イヴェント・ホライズン
8.ユニヴァース
9.青の座椅子
10.朝顔
11.昼下がりの背徳
12.流れた星が凍った夜に


サンクチュアリーの四枚目:『完璧な幸せ』

以下、収録予定曲

ロックンロール・スター
情況
話していたい
何処にも行かない
少しずつ
残像
行かないで
贖罪
自由
世界の何処かに
晩餐
完璧な幸せ

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