音楽談義vol.18 | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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今晩は。

昨日、オアシスのデビュー20周年を祝う「チェイシング・ザ・サン」と言うキャンペーンの一環で、
彼等の2ndアルバムの『モーニング・グローリー』のリマスター盤がリリースされました。

僕はこの種のリイシュー商法は、
既に充分に有名なバンドの古参のファンには無駄な出費を招く事にしかならないので大嫌いなのですが、
それでもやはりファンですので、
出る物は開封すらする気は無くても買わざるを得ませんでした。

とは言え、ネガティヴな話題を貴重なるSNSの空間に振り撒いても仕方がありませんので、
ポジティヴな観点から色々と綴らせて頂きたいと思います。

結論から先に述べます。

オアシスがいなければ、
ビートルズが現時点でもこれだけの世界的評価を維持する事は出来なかったと僕は思います。

オアシスのギャラガー兄弟が「俺達はビートルズになるんだ」と大口を叩いて、実際にその過剰なまでの自信を裏付ける素敵な音楽を作って莫大な成功を収めたとき、
逆に普通の音楽ファンなら誰もが抱えていたであろうビートルズへの神話的幻想が崩れて、
ビートルズが現代にも通じる身近な存在になったのではないかと僕は思うのです。

シンプルでパワフルなギター・サウンドとキャッチーな歌のメロディーを重ねる事が出来るなら、
誰だってビートルズになれると言う事実を、
ギャラガー兄弟は逆説的に証明したのです。

さて、ここからは僕の単なる思い出話です。

僕が初めて何となくのレヴェルではあっても格好良いなと感じたバンドはWANDSでした。

しかし、WANDSのピークは1993年頃で、それから乗り換える様に翌年には僕は父が持っていたビートルズBOXにのめり込みました。
その時期はミスチルがブレイクした年でしたが、
僕はミスチルはスルーしました。
歌詞がまどろっこしくて好きにはなれなかったのと、
レコ大を欠席したり、或る曲の世間を見下した歌詞の内容を『HEY!HEY!HEY!』で目にして大嫌いになったのです。
テレビのタイアップで売れたバンドが勘違いしてんじゃねえぞと当時の僕は感じました。

しかしビートルズBOXへの熱が冷めかけていた1995年の春頃に『ガキの使い』でボン・ジョヴィのベスト盤のCMが流れてそれを買って、僕は彼等のライトなファンになりました。

その直後に新譜の『ジーズ・デイズ』もリリースされて、
すっかりボン・ジョヴィが大好きになってしまいました。

ただ、あのハードロックのミュージシャン特有のファッションが好きにはなれず、
ボン・ジョヴィの様な大人になりたいとまでは思えませんでした。

そのまま夏休みに入り、
フジテレビの深夜番組でモナコの王室主催の音楽祭で“シンク・トゥワイス”を歌うセリーヌ・ディオンを目にして、一発でファンになりました。
(その直後に鈴木保奈美さんが主演の『恋人よ』の主題歌でセリーヌ・ディオンは日本でもブレイクしましたので、当時の僕には先見の明があった様です)

しかし、それと同時期に“ロール・ウィズ・イット”や“ワンダーウォール”を日本でもヒットさせたオアシスの存在を知り、
『モーニング・グローリー』を買った事で当時の僕の理想の未来像は緩やかに変化しました。

それまでは文系の進学クラスが設置されている都立高校に進学して真面目に勉強して早稲田に入って、教員になりつつ小説家を目指そうと考えていたのですが、
“ワンダーウォール”に続く“ドント・ルック・バック・イン・アンガー”のPVを観た時には完全に、
本音の中の本音ではギャラガー兄弟の様なミュージシャンになりたいと夢見ていました。

しかし僕は音痴でした。

なので高校に進んでも軽音部ではなく水泳部に入りました。

それでも音楽熱は上がる一方で、
当時、読み始めていた『ロッキング・オン』や『クロスビート』に名前が踊っていたり、フジテレビの深夜の音楽番組で目にしたポール・ウェラーやストーン・ローゼズやブラーやニルヴァーナやグリーン・デイやクラウデッド・ハウスやオーシャン・カラー・シーンやシャーラタンズやラーズやヴァーヴやアッシュやキャストやブルートーンズやドッジーやリーフやクーラ・シェイカーやシーホーセズやスピリチュアライズドやエンブレイスやバーナード・バトラーやスウェードと言ったバンドのアルバムを買い漁って聴いていました。

ミスチルやスピッツやGLAYと言った当時の邦楽の主要バンドへの嫌悪感が、
洋楽を愛し続けるエネルギーになっていたことも事実です。

そんな僕が実際にミュージシャンになろうと動き始めたのは高3の夏休みでした。

受験勉強からの逃避の一環で、
僕は大学ノートに歌詞を書く様になっていました。

それから程なくして部屋でステレオを大音量にしてオアシスの“サム・マイト・セイ”に合わせてガナってみました。

「歌えるじゃん」

端的にそう思いました。

滑り止めの和光大学に進むと、
僕はバンドサークルに入りました。
直ぐにオアシスのコピー・バンドを組んでヴォーカリストの役目を買って出てスタジオで練習をしたりしました。一年先輩のベーシストと同い年のギタリストはハイスタが好きで、ギタリストと同じく僕と同い年のドラマーは元々はギタリストのマルチプレイヤーで歌う様にドラムを叩ける人で、そのドラマーと、パンク好きのギタリストとベーシストが鳴らすオアシスの曲は、やはりよりパンキッシュに響いて、
今にして思えば一年で辞めたのは勿体無かったなと思える程でした。

一年でバンドサークルを辞めた理由は、
学校の外で、高校時代の同級生とその幼馴染みとバンドを組みたくなったからです。

和光みたいな規模の小さな大学でバンドを何となく続けてもそのまま儚く埋もれてしまう様に感じたのです。

それよりは学校の外でユニークな性格の友人達とバンドを組んだ方が、
ストーン・ローゼズの様な創造的なバンドの一員になれるんじゃないかと感じました。

しかし、そのバンドがマンネリ状態に陥った大学3年の夏休みに、
それと反比例して独りでも曲を書ける様になっていた僕はバンドの解散を切り出してソロのシンガーソングライターを目指す事に決めてしまいました。

それから本当に色々あって、
今に至ります。

結局、プロのミュージシャンにはなれていないままですが、
後悔だけは微塵もしていません。

精神疾患と言う事情を除けば好き勝手に生きて来た34年間でした。

それは会社員になった今後も変わらないと思います。

ただし変わった事が一つだけあります。

僕はもうオアシスの『モーニング・グローリー』は聴かないと思います。

今の僕には自家製のオアシスのベスト盤がありますから。

ただ、まだオアシスの音楽を知らない方には、
是非ともこのアルバムは聴いて頂きたいです。

……最後までお読みなって下さいまして、
本当に有り難うございます。

それではまた、
次回の日記にて!!


【附記】

CD自家製のオアシスのベスト盤の曲目CD

DISC1

1.スーパーソニック
2.ディグジーズ・ディナー
3.スライド・アウェイ
4.トゥー・ビー・フリー
5.リッスン・アップ
6.アクイース
7.サム・マイト・セイ
8.ロール・ウィズ・イット
9.マイ・ビッグ・マウス
10.ザ・フィーヴァー
11.イッツ・ア・クライム
12.ヘルプ!
13.トーク・トゥナイト
14.ザ・マスタープラン
15.フラッシュバックス
16.フル・オン

DISC2

1.ホワットエヴァー
2.ロッキンチェアー
3.ワンダーウォール
4.ドント・ルック・バック・イン・アンガー
5.リヴ・フォーエヴァー
6.スタンド・バイ・ミー
7.フー・プット・ザ・ウェイト・オブ・ザ・ワールド・オン・マイ・ショルダーズ?
8.エンジェル・チャイルド
9.ヒーローズ
10.ホエア・ディド・イット・オール・ゴー・ロング?
11.サンデー・モーニング・コール
12.マッキー・フィンガーズ
13.インポータンス・オブ・ビーイング・アイドル
14.ソングバード
15.ストップ・クライング・ユア・ハート・アウト
16.レット・ゼア・ビー・ラヴ
17.レット・フォーエヴァー・ビー

DISC3

1.ロックンロール・スター
2.シェイカーメイカー
3.モーニング・グローリー
4.シャンペン・スーパーノヴァ
5.ドゥ・ユー・ノウ・ホワット・アイ・ミーン?
6.ステイ・ヤング
7.ザ・ガール・イン・ザ・ダーティー・シャツ
8.ドント・ゴー・アウェイ
9.オール・アラウンド・ザ・ワールド
10.イッツ・ゲッティン・ベター(マン!!)
11.カーネーション
12.トゥー・ビー・サムワン
13.セッティング・サン

DISC4

1.ゴー・レット・イット・アウト!
2.フー・フィールズ・ラヴ?
3.レッツ・オール・メイク・ビリーヴ
4.ヘルタースケルター
5.キャリー・アス・オール
6.ヒンドゥ・タイムズ
7.フォース・オブ・ネイチャー
8.シャウト・イット・アウト・ラウド
9.リトル・バイ・リトル
10.シー・イズ・ラヴ
11.ターン・アップ・ザ・サン
12.ライラ
13.パート・オブ・ザ・キュー
14.バグ・イット・アップ
15.アイム・アウタ・タイム
16.フォーリング・ダウン
17.ヘイ・ヘイ、マイ・マイ
18.ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー