映画談義vol.4 | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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今晩は。

すっかり寝入っていたのですが、
夢で漢字テストの勉強を忘れて寝落ちして慌てて起きたら映画版の『モテキ』について考えたくなった高校生になってしまったので、ちょっと論じてみたいと思います。

まずは主要キャストから

藤本幸世(31歳):森山未來
松尾みゆき(26歳):長澤まさみ
枡元るみ子(33歳):麻生久美子
愛(25歳):仲里依紗
唐木素子(33歳):真木よう子
墨田卓也(43歳):リリー・フランキー
山下ダイスケ(31歳):金子ノブアキ

この映画版は元旦にテレビ東京で放映されて、それ以来ずっと考えさせられるものがありました。

敢えて二項対立を使って言えば、
この物語の登場人物は二種類の性格に大きく分けられます。

恋愛という局面で、
セックスだけが目的じゃない人達と、もはやそこで充足されてしまう人達です。

前者の代表例には森山未來と長澤まさみが分類され、後者にはリリー・フランキーと金子ノブアキが当てはまります。

ただ、忘れてはならないのは後者のリリー・フランキーや金子ノブアキは既婚者であり、物語中の恋愛も割り切ったものであるという事です。

それとは対照的に、森山未來や長澤まさみはまだ恋愛にセックス+αを求める若者であり、恋愛という通過儀礼を通して自分探しをしている人達とも言えるかも知れません。

自分探しという単語が適切でなければ、恋愛を通して今後の生き方を模索している人達とも言えるかも知れません。

だからこそこの二人は特に、
物語中ももがき苦しみ、躊躇い精神的に彷徨うのです。

長澤まさみの部屋で森山未來と決裂する場面で彼女が言い放つ言葉は決定的でしょう。

「幸世君じゃ私、成長出来ないよ……」

思えば青春期の恋愛とは正しく自分を成長させてくれる相手を求める旅の様なものかも知れません。

逆にこの二項対立に当てはまらない登場人物が一人います。

それは麻生久美子です。

恋愛に奥手だった彼女は、だからこそ全てが新鮮であり、そしてだからアッサリと森山未來に処女を捧げてしまいます。
その後の森山未來の勝手な言い分もだから受け入れ、当て付けの様にその上司のリリー・フランキーと寝てしまいます。
そしてここからが私の人生の本当のスタートだと言わんばかりに牛丼屋でそれを豪快にお代わりするのです。

……僕は決して麻生久美子の様な女性を讚美したい訳ではありません。

むしろ、それはもっと大事にした方が良いぜと言いたくなります。

ただ、彼女の存在が森山未來を癒し、勇気付けた事も事実でしょう。

さて、最後になりますが、
何故にラストで長澤まさみは森山未來を受け入れたのか?

それは森山未來が、何処までも長澤まさみを追い駆け離さない勇気を示したからでしょう。

そんな相手がいてくれたからこそ、
彼女は不倫相手の金子ノブアキの前でも平然と森山未來との甘いキスに興じるのです。

僕自身の実感と致しましては、
やはり自分を成長させてくれる相手を見付けないとな、といったところでしょうか。

その一点においてのみ、この作品に共感出来たと言えるかも知れません。

最後までお読みになって下さって、
本当に有り難うございました。

それではまた、
次回の日記にて!!