祝OiSa400万回再生! OiSaとばっしょー | being here

 

祝400万回再生!

 

 

 

ということでOiSaがばっしょーにもたらしたものについて、感じることを幾つか。

 

​OiSaというジャンル

OiSaは、これ何のジャンル?と言われると一言で括れない楽曲ですよね(後の方でやたら和テイストとか言ってますが)。

それは同じ渡邊忍さん提供のおっしょい!にも通ずるところがあって、〜系と括りにくい事によって却って聞いた人の耳に残るんだろうなと思います。

実際、MVのコメント欄も有線で聴いて歌詞を検索して辿り着いた人で溢れていましたね。

 

こういう、その楽曲自体が一つのジャンルと言いたくなる楽曲はなかなか狙ってリリース出来るものでもないのかもしれませんが、それを2曲も持っているばっしょーは幸運なグループだなと思います。

 

​120点のバズりの波への乗り方

 

OiSaがバズりだしたのがちょうど一年前、2021年の春ぐらいかな?
和テイストの怪しげな雰囲気のお祭り楽曲というかなりエッジの効いた楽曲がバズるのって、次に繋げるのが相当難しいと思うんですよね。
 
そこから温故知新ツアーの和かつスピリチュアルなステージ構成を挟んで、わた恋、YOIMIYA と和の路線を上手く繋げたのは素晴らしかったと思います。
これによって和テイストの楽曲群が、おっしょい!よかよかダンス、びびび美少女、ばってん少女といった初期スカコア路線に並ぶ太い軸になりましたし、乙女やキラキラスマイル、崇シ増シ辺りの楽曲がセトリの居場所を見つけやすくなり、より一層活きるようになりました。
 
ところで、ちょうど同時期にバズったのがとき宣のすきっ!でした。この時のとき宣チームの対応力は各所で絶賛されていた通りです。
とはいえ、とき宣のすきっ!は元々のかわいい路線でバズったこと、加えて菅田愛貴加入から時間が経っていたこともあり、現体制でのMV再録やミニアルバム発売など、色々瞬発力ある対応が出来ていました。
 
これに対してOiSaはばっしょーの既存路線とは随分テイストが異なる楽曲であること、またバズるタイミングもりるみゆ加入のタイミングにぶつかったことから、どう波に乗るのかの判断は難しかったと思います。
そこで、目の前の施策よりもOiSa以降の楽曲の方向性を揃えることで、時間をかけてグループの太い幹を作り上げていったのは見事な判断だったと思います。
ライブでも温故知新ツアー、わた恋ライブから今のクアトロツアーまで、その幹が太くなっていく様子を実感しています。
 
 

​OiSaが増やしたグループの引き出し

 
OiSa以降のばっしょーにはいくつか面白い試みがあるなと思ってるんですが、特に映像関連はチャレンジングな試みをしていますよね。
OiSaは福岡県太川の神社で撮影されましたが、続くわた恋は長崎の壱岐島、YOIMIYAは佐賀と、各MVは九州各県の神社をフィーチャーした連作になっていて、OiSaがバズったことで得た楽曲の路線が、改めて九州のグループというアイデンティティの再強化にもつながっているように感じます。
 
 
またCanonのボリュメタリックやチームラボなど、OiSaという強烈にフックする楽曲だからこそ実現したのかなと思えるコラボもあり、映像面でのチャレンジに積極的なグループというパブリックイメージをこの一年で獲得してきたようにも思います。
 

 

​OiSaはあの5人だからハマった

 

最後に全く個人的な思い入れの話を(ここまでも全部個人的な思い入れの話ですが)

OiSaは超名盤「ふぁん」のリードトラックとして2020年にリリースされました。

当時はありっさが抜けて5人でリスタートするという、大事なアルバムでもありました。

下の対談で提供者の渡邊忍さんが「コロナ禍で書かれた歌詞」と言及する部分があるように、OiSaはこの5人体制のアルバムのために書かれた楽曲なんだと思います。

 

 

 

そこで思うのが、あの、1年弱しか続かなかった5人体制はしかし、唯一無二の輝きを持っていたグループだったなということです。

オリジナル6の元気一杯なイメージでもなく、今の6人でもなく、同じ時間を過ごしながら大人になりつつあったあの5人ならではの落ち着き、絶妙なバランス感が、OiSaの雰囲気に絶妙にマッチしたような気がします。

2021年末に現体制で再録されたOiSaもリリースされましたが、聴き比べるとやはりオリジナルのOiSaには渡邊忍さんいうところの「悲しみ成分」が横溢していて、あの5人だからこその楽曲でもあったのかなと思っています(それはグループの中でも特に落ち着いたキャラクターだった星野蒼良がいたからこそOiSaがばっしょーにハマったのかなということでもあります)。

 

 

 

OiSaが今後更にどのように育っていくのか、まずは次のクアトロツアー大阪を楽しみにしています。