父が帰宅するまでに、母は色々調べました。

長男が行きたいと言った私立D大学のホームページ、学科の内容、入試要項、入学金に授業料、それから改めて我が家の資産状況と入学後の資金のシュミレーションです。


私立理系ですから学費は国立の約2.4倍、生活費を含めた仕送り代も含め、月々給与の中から回せるお金と足りない分は貯金から等など。

厳しいが頑張れば何とかなるか?

でも次男の大学費用が私立は無理になるかもとか。

物価高電気ガス高騰で今計算し直すともっと必要になるでしょうね...


父帰宅して長男と話し合いになりました。

母は二人に入学後必要な金額を国立、私立両方提示し、我が家の資産状況を公開しました。

その上で、なぜD大学に行きたいと思ったのか長男に聞きました。


長男「D大学の施設と就職率が素晴らしいから」

父「それは私立だから設備は良いよ」

母「長男は、そもそも大学で何がしたいの?」

長男の考えがあまり深くは感じられない母の質問に

長男「△学科の分野で、□の勉強がしたい。これが俺がやりたいことだと見つけれたから」


そういや、ぼんやりと行きたいと言っていた大学は全部△分野でした。その中の□とはまたニッチな分野。

いつの間にか見つけていたやりたいこと。


でも△の業種の就職はかなり難しいのでは?と伝えると

長男「いや□の分野はその業種だけじゃなく、他の業種にも需要はある」


長男の決意は固かった。でもね彼の今のレベルではチャレンジ校なんですよ。


長男「国立のA、私立のDそれが駄目なら浪人する!」


父と母、長男に対して伝えた決断は


長男の悔いの無いようにやりなさい


長男の性格を考えて、ここで彼の目標を否定したらやる気を無くすのじゃないかと。

母、家計的に腹括りました真顔

それと父と母の経験からです。


父と母も下に弟妹がいた長男長女、絶対地元国立と言われていました。

父は関西の国立を狙っていましたが、そう言われてから横から見るとみるみるやる気が失せていったそうです。

母は祖母からのマイルドな地元良いよ洗脳?いや誘導。

そうして入った同大学は楽しかったですが、どこかで悔いはありました。

末の妹の県外大学生活にどこか羨ましく思っていましたし、地元実家暮らし生ぬるい環境だったなと就職活動時に痛感したことも。


だから甘い長男は敢えて外に出そうと思っていました。

でも長男には厳しく条件を付けました。


やるからには必死でやれ、やった上での浪人は仕方ない。

だけど宅浪は無い、隣県の寮付き予備校に入れる。

そして次は予備校と寮にお金を使うから国立しか行けない。


そうして長男の志望大学が決まったのでした。