ムシ歯ゼロ!の例(2013/12/20) | 平間駅の予防歯科 ワコ歯科・矯正歯科クリニック 川崎市中原区

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予防歯科と、なるべく削らない、抜かない歯科治療を目指し、日々アレコレ考える横浜の歯科医師のひとりごとです。

 横浜の歯科医師、長崎です。

 ムシ歯ゼロの例です。

 患者さんは10代女性です。







 写真は上から

・最初

・染め出し後

・お掃除後

の状態です。

 赤くなっているのが、プラーク(細菌)のついている部分です。

 虫歯は一本もないのですが、プラーク(細菌)が結構ついていることがわかります。

 異論はあるとは思いますが、私はハブラシだけでプラークを取り切る、虫歯予防をすることは不可能だと思っています。

 部屋の掃除も、掃除機、ホウキ、クイックルワイパー、ぞうきん、ハタキ、松居棒等を使い分けるのに、部屋よりも複雑で、かつ直接見ることのできないお口の中を、どうやって歯ブラシ一本で磨けというのでしょうか?

 また、洗濯だって手洗いではなく洗濯機でやるのに、なぜ歯ブラシだけ手で磨くという苦行に耐える必要があるのでしょうか?便利な道具があるのだから、楽をしてもいいはずです。超音波歯ブラシを使って悪い理由があるでしょうか?私はそーゆう考えから、自分で使ってみて一番良かったフィリップスのソニッケアを患者さんにも薦めています。

(フィリップスさん、ステマやっておきましたので、何かくださると嬉しいです)

「歯ブラシでちゃんと磨けていないのに、超音波歯ブラシを使うとは生意気だ」

というような理由で、超音波歯ブラシ否定派の方もいますが、人は歯を磨くのみにて生きるにあらず。歯を磨く以外に仕事とか学業とかアニメを見るとかゴロゴロするとか、その人にとって優先すべきことがあるのです。その人が「実現可能なこと」を提案してあげたほうが親切でなないでしょうか?

 話を戻しますと、歯ブラシではなく、同じ時間でより効率よくプラークが落とせる超音波歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、フッ素うがい、キシリトールガム等を、その人のお口の状態に合わせて使うことが、虫歯、歯周病のリスク軽減になります。

 この方に関しては、プラークがべったりくっついているのに、一本の虫歯もないので、おそらくお口の中に虫歯菌がすごく少ないのでしょう。

 ですから、フッ素(歯を丈夫にする)、キシリトール(虫歯菌を少なくする)の必要性はあまりありません。

 ただ、歯科医院に来た理由が「口臭が気になる」とのことでしたので、汚れによって口臭が発生していることは間違いありません。

 歯ブラシではなく超音波歯ブラシ+フロスの使用をお話しておきました。



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白楽駅前歯科・矯正歯科

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