この記事の内容は、様々な資料をもとに書かれています。

 

内容の中には一部ないしは全体を通して、資料に基づく偏見や誤りがある可能性があります。また、筆者自身による偏見や誤りがある可能性も当然否定できません。

 

できる限り公平かつ事実に基づいて記事を書きたいと考えていますが、この点を踏まえていただけましたら幸いです。

 

今回のテーマは超正統派ユダヤ人です。シオニストとユダヤ教というものをシオニスト以外のユダヤ人の視点でとらえる上で超正統派ユダヤ人の考え方を学ぶことは、今後のシオニズムを分析するうえでも重要であろうと思われます。

 

 

 

はじめに

 

ユダヤ教の中にはシオニズム以外にも多数の宗派があります。シオニズムが改革派に属するのに対して、超正統派は反イスラエル、反シオニズムを貫く宗派になります。

 

ユダヤ教における正統派というものの考え方は難しい部分があり、シオニズムを認めていたり、パレスチナへの弾圧を認めているような側面も見て取れます。

 

その中でナトレイ・カルタと呼ばれる人たちの活動は、ユダヤ教徒の中でも一種の異様さを持っています。

 

彼らの信仰について、すべてを知ることはできませんが、彼らの主張や信仰の一部は現在、YouTubeなどの動画でも知ることができます。

 

ナトレイ・カルタ

 

ナトレイ・カルタは1938年に設立されたハレーディと呼ばれる超正統派ユダヤ人の中の一つの宗派、団体です。

 

超正統派と言いましても、設立は20世紀ということで新しいです。

 

ルネサンス、復古運動や保守運動というものは、世の中が混乱したり、退廃したり、あるいは急進的に進んだりするなかで、一種の反動として発生します。

 

政治思想の保守思想も、フランス革命の反動から生まれたので、急進主義のジャコバニズムよりも新しくなければオカシイ話になります。

 

これと同じようにナトレイ・カルタもまた、シオニズムやイスラエル建国に反対するという立場から誕生したと言えるでしょう。

 

メディアなどでは、特に過激派と見なされていますが、信仰自体は、私が見た限りでは、ゴイム(異教徒)も含めて十戒の殺すなかれに含んでいるように見受けられますので、シオニストに較べると遥かに穏健派に見えます。

 

あくまで私の目線からはほとんど何の過激さも持っていません。神への信仰心という意味では、私の視点からは確かに過激には見えます。

ナトレイ・カルタの主張

 

実際に動画を見て彼らの主張を見ていくのが分かりやすいと思います。

 

 

ナトレイ・カルタは、いわゆるバルフォア宣言から始まるシオニストのパレスチナ入植の頃からの反対者になります。ナトレイ・カルタはパレスチナがイスラム教徒による統治の元、ユダヤ人はそこで彼らと一緒に生活することを望んでいます。

 

シオニストはトーラー(モーセ五書)に書かれた教えを守っておらず、シオニストはユダヤ教徒ではないというのが彼らの主張になります。

 

トランプの娘イヴァンカ・トランプの夫であるジャレッド・クシュナーはユダヤ教の正統派に属していると言われています。

 

クシュナーは改革派ではないわけですが、彼がシオニズムをどの程度認めているのか、またどの程度批判的なのかというのが、今後の世界を占ううえでも重要な要素となるものと思われます。本心がどこにあるのかということです。

 

ナトレイ・カルタがシオニストたちに過激派と言われているように、クシュナーが彼らの信仰の水準まではないと捉えるのは最低でも間違いないことだと思います。

 

 

 

ナトレイ・カルタへの批判

 

 

 

ナトレイ・カルタへの批判というものも見てみましょう。超正統派は男女平等を認めていません。バスや車では女性は後ろに座らなければなりません。

 

これに近い考えはイスラム教などにもみられます。ただし、改革派にとっての性の捉え方についても私たちは同時に見ていく必要があるでしょう。改革派の中には、同性愛を認める考えは主流ですし、更にいうならば児童を性の対象とすることさえあり得ます。

 

中部大学教授の武田邦彦教授は人間の男性は女性に誘発されることで発情し、もし女性によって誘発されなければ、他の生物と異なり発情しないと言っています。

 

この説がどこまで正しいかはわかりませんが、イスラム教やユダヤ教の超正統派などにとって、男性が女性の存在によって性衝動を刺激されないようにするという、男目線から見た女性保護の観点もあるというのは付け加える必要があると思います。

 

確かに男女間での差別というのはあるかもしれませんが、男が相互の利益のために女を遠ざけたいという視点は、なかなか女性には認められないかもしれませんが、存在します。

 

当然に性差の違いを殊更に強調し、不必要な蔑みや差別が発生する可能性については否定の使用がありません。

 

しかしながら、極端な男女平等の考え方を無批判に正しいと見なすのもどこか違うような気がします。少なくとも生物学的には男女は異なるわけです。

 

日本ではこのような両者の観点からバランスを取ることが文化的に模索され続けていますが、宗教色の強いユダヤ教の場合は特にこの両者が激しく分裂しているという見方もできるかもしれません。

 

 

 

 

少数派の反抗

 

 

ナトレイ・カルタはWikipediaによりますと人口でいえば5000人もいないそうです。従って彼らの考えが主流になることは考えられません。

 

しかしながら、一方でシオニストのユダヤ人は世界の中でも少数派なのです。ユダヤ人を主体とした秘密結社イルミナティも世界では少数派なのです。従って少数派というものの存在は決して小さな存在ではないと考えることもできます。

 

この動画を見てもわかるように、一般的なユダヤ人の間ではナトレイ・カルタは罵声を浴びせられる存在です。

 

何故、ナトレイ・カルタはシオニストを痛烈に批判し続けてるのか、これを知るためにも私たちはナトレイ・カルタがどういった考えの人たちなのか、そしてシオニズムがどのような人たちによって支持され、指導されてきたのかを見ていく必要があります。

 

まとめ

 

ユダヤ教が決して一枚岩ではないという点を知る上で、超正統派ユダヤ人のナトレイ・カルタを知ることは重要でしょう。ここで紹介した動画の多くはある特定の人によって翻訳されています。

 

mamo ru

 

mamoru yortwo

 

ナトレイ・カルタ以外にもユダヤ人問題に関する資料として非常にたくさんの翻訳動画を上げてくださっています。資料が作られてからかなり時が流れていますが、他では見られない動画を紹介していますので、もしよろしければ参考にしてください。

さいごの一言

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご感想などありましたら、気軽にコメントください。

 

 

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