「家内安全」
夏石鈴子
コレの続きです
「ぬるぬる」
主人公の女性は、出版社の業務部で働いている
そして、そこに出入りする業者の男、マサルとひそかに逢瀬を繰り返している

タイトルからして
とにかくずーーっとセックスのことが書いてある
主人公の女性は
マサルとの逢い引きに夢中で
それさえあれば他のことはどうでもいいかのように見える
職場で疎外されていても、理不尽な思いをしても
取るに足らない存在として扱われても
彼とのセックスさえあればいい
そういう価値観の人もいるんだな
私は性行為でそこまで全部リセットされる感覚はよくわからないンダガ
そういうストレス発散の要素もあるわけだな🤔
私にとっての…
ヒトカラみたいなもんか!?🤩ちと納得!
しかし物語の最後
打ちひしがれた主人公を、意外にもマサルはセックス以外の方法で慰める
その日の逢瀬で、主人公は「濡れない」
「ぬるぬる」しないんである
主人公はマサルとのセックスさえあれば、他のことはとうでもいいかのようだったのに
やはり心と体は直結していて、どちらもないがしろにはできないもので
それはマサルに対しても、主人公にとって体だけ満たしてくれればいい存在から
心の満たされない部分もさらけだせる存在になったということではないかと思った
