映画
「お引越し」
離婚を前提に別居することになった
両親がどうして別々に暮らさなければいけないのか
どうしたらもとに戻れるのか、考えを巡らせるレンコだが…

私、だいぶ昔に原作読んだことあるんですよ
いや、ハッキリ言おう
原作とぜんぜん違い過ぎぃ!!
もちろん、両親の離婚で揺れる小学生高学年女子
という事だけは合ってますが
とりあえず、レンコが一晩中
山中をさまよい歩いて狼みたく遠吠えしたりする話
じゃなかった
まあ、この監督の作品なので![]()
不思議な脚色はされているのでしょう…![]()
主人公のレンコ役、田畑智子さんの俳優デビュー作らしいんですけど
レンコの聡明で素朴で個性的な可愛らしさ
すでに大物になる予感しか見えない
京都の料亭の娘さんで、監督にご挨拶したらオーディションに参加させられ
あれよあれよと決まったらしい。納得。
原作はあくまでうろ覚えなのだが
それでも原作と違うなと思うところは
レンコが両親の別離にぜんぜん納得がいってなくて
両親ものらりくらりとごまかしているところ
大人ってずるいなぁ!という印象
原作には感じなかったと思うんだが、もう一度読み返してみたい
お父ちゃんもお母ちゃんも嫌いになったわけやない
とか、
離れていたほうがお互いのためなんや
だとか口当たりのいいことはいくらでも言うくせに
レンコにきちんと説明しない
不仲を隠し通すなら隠し通すで完璧にやればいいのに、
三人でいるわずかな時間でさえ和やかに過ごせない
子供が理解できるまで、きっちりと向き合う時間をとろうとはしないで
逃げてばかり
まあな、親になってわかるけど
親も人間だもんな
でも、レンコが不憫でイライラした
こんな悲しい気持ちを生むなら
なんで結婚した?
結婚てなに?
って、11歳の少女みたいに思ってしまったよね
それと同時に現在の私は
結婚してレンコと同じくらいの子供のいる中年女性でもあるわけで…
それはともかく、母ナズナ役の桜田淳子さん
もっと女優として観たかった…!と、この作品を観て想いました
私からすると、とある宗教絡みの結婚と引退騒ぎのイメージしかなかったんですが
桜田淳子さんの結婚といえば
当時かなり話題になった特殊なもので
合同結婚式な
(のちに、とある大きな事件につながったともされる宗教絡みのものですね)
こういうかたちでの結婚が
またはこういう宗教というか信仰が
はたして幸せになれるものなのかというのを幼心に思ったのを覚えています
※ちょうどその頃、私もレンコと同じ歳ごろでした
でも、いま現在も離婚したりしてないみたいですね
あくまで桜田淳子の知り合いでも親戚でもなんでもないので幸せかどうかまではわかりませんが
結婚ってなんでしょうね
信仰ってなんでしょうね
幸せってなんでしょうね
悪い結婚と良い結婚の違いって?
悪い信仰と良い信仰の違いって?
幸せに良い悪いはあるのかな?
…はっ!
ただの映画感想文のつもりが、余計なことまで考えすぎてしまいました
