「うどん キツネつきの」
高山羽根子

コレの続きです下差し
最終話
「巨きなものの還る場所」


青森のねぶた
京都の学天則
シャガールの「アレコ」
東北の神馬、太夫銀

巨大なものに魅了される人々、
そして、いつしか魂を持って動き出す「巨大なものたち」

自分の慣れた場所、ふるさとに還ろうとする気持ち




最終話もまた、壮大というか

難解に感じました


が、よくわからないんだけど引き込まれる

どれくらい理解できているかと言われたら自信がないんだけど、引き込まれる物語



時代背景の違ういくつかの場面、それぞれの登場人物から成るお話です



まず、ねぶた作りをする人たちのストーリー



東北で軍馬を育てる一家の息子と、その友人姉弟のストーリー



修学旅行をサボって、シャガールの巨大な絵を見に行こうとする高校生のストーリー



ドイツにある学天則の欠片を集める男のストーリー




おそらく、この人物の未来の姿がこの人物なのだな、と予測はつくのだが
そこまでハッキリと明記されていません


ただ、巨大なものに魅了される人々の姿
そしていつしかその巨大なものが魂を得て動き出す畏怖
ついにはこの世界で一番巨大といえる「地球」まで…


一方で、
人も、人たちだけでなく、馬や、破片になった機械さえも
家族や故郷や慣れ親しんだ場所に縛られ、それを求めてしまう心情


神話や芸術に関する知識が多数下敷となっているようで
この物語を余す所なく理解するには
私の知性がだいぶ及んでない感じがするのだが、


それでも、この物語は妙に魅力的であり
ラストシーンの伊作と和吉の別れと旅立ちには胸が切なくなった

唐突に、最近食べた牛タン弁当の画像を貼ってみる

夏休みも中盤過ぎて疲れが溜まってますわ…チーン
惣菜買いまくりです…チーン