「リビング」
重松清

コレの続きです下差し
「YAZAWA」


1980年代にハンパな「ツッパリ」高校生だった「僕」と、
矢沢永吉が大好きな地元仲間の女の子、「クジラちゃん」

波乱万丈な人生を悠々と生き、
YAZAWAの音楽に力を貰いながら、
クジラちゃんがミンククジラから立派なシロナガスクジラに成長するまで



私は自分で言うのもなんですが、

石橋を叩くような生き方をしてきたと思います



まあ、思慮が浅かったなという言動はよくありますし

反省ばかりなんですけど。



例えば、幼いころからはわりと勉強してきて、

危ないアソビはしないし

危険なお付き合いもしない


学校も就職も恋愛も冒険しないこれまででした

この先はどうなるか分からんけどねグラサン




だけど、わりとしばしば

そんな自分とは真逆の「思いっきりのいい生き方」に興味がわきます



「クジラちゃん」は

中卒で働いて若くしてデキ婚、

出産、死別、再婚、離婚も経験し

会社を立ち上げ、さらには若くしておばあちゃんになった



クジラちゃん自身にもどうにもできない運命もあったけれども

とにかくめちゃくちゃ思いっ切り良い人生



それでも、地に足を踏ん張って(クジラだけども)道を踏み外さず生きてきたのは

YAZAWAの歌と魂がいつも心にあったからなのだ



いつも少し先の未来のことを心配して、
ビクビクしながらおっかなびっくり生きてる私には
クジラちゃんの生き方はまぶしい


こんなふうには生きられないけど、

未来になにがあるかなんて
私にもクジラちゃんにも誰にもわからないんだから


なにが起きても、そのときにハラを据えてドンと構えるだけ!

そんな風に人生を切り開く勇気が欲しい
と思った