「ポースケ」
津村記久子

コレの続きです下差し
「我が家の危機管理」

ピアノ講師の冬美と、作家の匠さんは子どものいない夫婦。
穏やかな二人の生活だが、
ある日、冬美のピアノ教室に、ネグレクトの疑われる少女がやってきて…



ヨシカの友人、ナガセが通うピアノ教室の先生である冬美


夫の匠さんも職業が作家だということも関係するのか、

なんとなく浮き世離れした雰囲気の夫婦


冬美は内心、

自分たち夫婦はいつか詐欺にでもあうのではないかなどと危惧している



だけど、なにげない会話で食卓を囲む

ふたりの穏やかに完結した生活は魅力的



「ビーバーて、食べるもんと家の材料が同じやんか」

って会話があるんですが、超しびれるニヒヒ



しかし、欠けたところのひとつも無い人生なんてものは存在せず、

冬美にとっては二人の間に子供がいないことがそれに当たる



それは一応の落としどころがついており、普段はそこまで意識しないものの

ピアノ教室に来たネグレクト疑いの少女との出会いで

冬美の心はざわつくことになる



完璧なんてものはどこにもなく、

ふたりで補い合っても

まだまだ足りない部分があるかもしれない



それでも、その都度知恵を出し合って

おっかなびっくり新しい世界に踏み出していく



二人はそれができる夫婦であるように感じた



最後、「詐欺に遭いやすそう」な夫妻がまさかのファインプレーを起こし

ちょっと笑えるラストです気づき



 

 





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