6話目

私はまだ成人していない子供を育児中なのですが…
このお話、すっごく胸にきました…!
はやく子供が成長して楽になりたいなんてよく考えるけど
子供が大人になったから育児が終わるという保障もないのよね
親の心配って一生つづくのかも…
しかも十喜子さんの育児の悩みは
就職できない亜矢子のことだけじゃないんです…
そもそも、次男の義仁(亜矢子の兄)がニートなんです…![]()
亜矢子を助けたいとアレコレしようとする十喜子と、
それを素直に受け取る余裕もない亜矢子のすれ違いは埋めようもなく
私もいつかこんな悩みを抱えるかも…
そんなとき、どうやって子供の力になったらいいんだろう…
と、すっかり切なくなってしまったんですが![]()
亜矢子が面接対策のためにSNSを立ち上げ、
そこへ載せる文章を母・十喜子と「ハタナカ」の人たちで考えるようになってから
様子がだいぶ変わってくる。
これは面接に好印象だろうと考えた嘘の文章を介して
母娘は間接的にコミュニケーションが取れるようになるのである
母のおせっかいと娘の意地っ張りがほどよく中和されるやり方。
母娘のメールとSNSを通じたやりとりに、なんだかジーンとしました![]()
十喜子はおせっかいな母親ではあるが、
大事なときはちゃんと子供を見守れる母親だと思う
見守ると気に掛けるってすごく難しいバランスなんだけど…
私もこんな親になりたい。
終盤、
亜矢子の就職活動も、そしてなんと義仁のニート暮らしも
もしかしたら光が見えてきたかも?ってところで
新たな問題勃発する
今度は、結婚したはずのとき子の長男・和仁(亜矢子と義仁の兄)が、
妻子を置いて家出したというのだ![]()
NO!育児、いつ終わるの〜!?
人生の問題って、やっと一つ解決しても
いや、まだ完全に解決しきれてなかったとしても
おかまいなしに次の問題がやってくるよね
そのたびに振り回されて、四苦八苦して、
そのうちどうにかなったり、どうにもならずに忘れていったり
ばしーっ!と一発解決なんてことはまずない。
ひとつひとつ、そのときそのときで悩みながらやっていくしかないんだな
もしかしたらその節々で、
神様からのご褒美というか励ましというか、ちょっとだけ僥倖があるのかも…?
物語のラスト、まだまだ問題だらけの十喜子なんだけど、なんだか幸せそうでもあるのだった

