

私がこの仕事から連想したのはまず
ヤンヤンつけボーに一本ずつ書いてあるクイズ
スティック状のクラッカーにチョコをつけながら食べるお菓子
スティック一本一本にクイズが印字してあるのです
ああいうクイズを考えるのもまた、お菓子製造とは別に専門の部署があるのかな
私ははじめ、この物語のなかで
この仕事が一番魅力的なんじゃないかと思いました
社食は美味しいし、同僚もいい人たち
仕事は少し特殊だが、
自分のクリエイティビティが活かされて、温かく評価もしてもらえる
主人公も、だんだんとやり甲斐を感じ仕事に夢中になります。
この部署、私も働きたい!
って思ったんですけど
だんだん様子がおかしくなってくる
主人公の考えるおかきの袋の豆知識がじわじわと世間の好評を集めるのをよそに、
会社は、ちょっと話題になっただけの一般人のおばさんを
豆知識アドバイザーとして簡単に部署に迎えてしまうんである
しかも、主力のアドバイザーとして迎えそうな様子
なにも自分が直接ないがしろにされたわけでは決してないのだが
(現に、おばさんが加わったところで主人公が閑職に飛ばされるということはない)
こういうのは萎える。
自分が一生懸命やってきたことはそんなに軽く扱われるモノなのか?っていう
会社にしてみれば、一般人のおばさんをひょいとメンバーに加えるのも
担当者から紹介された契約社員の主人公に仕事を任せるのも
そう変わらないことなのかもしれないが
主人公はすでに、
おかきの袋の豆知識を考えることが生活のすべてに根付いている
ちなみにこの章あたりから、
どんな仕事もついつい熱中しすぎて我を忘れがちになる主人公の性質が見え始める
だというのに、ちょっと話題性があるからといって
そこらのおばさんをおかき豆知識メンバーに連れて来るなんて!
でもこういうことって、
おかきの豆知識みたいな特殊な仕事でなくても
わりとよくあることではないだろうか…
これもまた、切ない社会人あるある…