「錆びる心」
桐野夏生

コレの続きです下差し

「羊歯の庭」


池上順平は羊歯植物を愛している。

そして地味な妻に家事、育児、家業を丸投げしておきながら
大学時代の元カノと不倫し家を買う計画まで立てている

庭には魅力的な羊歯植物がしげる立派な家である



ないものねだりのどっちつかず

イイトコ取りの卑怯な男が


不気味な復讐に遭います



ですが、私としては

ちょっとまわりくどい復讐っていうか



もっとわかりやすくガツンとやってやりゃいいのに!

って思っちゃいました笑



羊歯植物だけ眺めて楽しんで生きてりゃいいものを⋯真顔



冒頭

「池上順平は現状に満足したことがなかった」

の一文で始まるんですが


まさに池上という人間は

今よりもうちょっとイイモノを苦労せずおこぼれでゲットできないかな〜

と、いつもちらちらフラフラしている男で



結果、

常に軸足を定めず生きている

常に逃げ道を用意している



まあそれだけ聞くと個人の勝手というか、そう悪くはないように思うんだが


根無し草として生きたいならば

責任を持つ者にしか手にできないモノは諦めるべき。



例えば家族とか家とかね。



人を裏切ってまで自分の楽しさ楽さだけを追求してると痛い目にあう。

ってのと

楽しみや欲望は多すぎるのも重荷になるんだな


という感想を持った



なんて思いながら最近食べたカップ麺
バター風味のキューブを後乗せする
おいしい★