「爪と目」
藤野可織

コレの続きです下差し
「ちびっこ広場」

「私」は大学時代の友人の結婚パーティーへ行く準備をしている
自分が不在の夕食にカレーを作り
自分でヘアメイクしてドレスを着る

そんな夕方、小学1年生の息子・大樹が動揺しながら帰宅する
聞けば「ちびっこ広場で霊に呪われた」と言う




いろいろストーリーは展開するのだけど

最後まで読んで明確にわかったことがある


正解はわからないから私なりの見解ということだけど



これは


主婦の怒り!


そして


母の怒りの話だよね!



だってさ



子供をもつほど大人になると

大学時代の友人の結婚パーティーなんて

そんなに頻繁にあることではない


せいぜい年1くらいじゃない?



そんな日ぐらいさ!

 


トラブル無く出かけさせてくれよ!!


夕飯の支度もしていっただろうが!!

って思うよね



そんな日に限って



くだらないことで我が子をからかうクソガキども

1日くらい息子の面倒も見られない無能夫


そんで


ささいなことで動揺して治まらない繊細な息子にも

正直、怒りを抱くことだろう



今日一日だけ

今日一日ぐらい!



物語の最後、

「私」は突然人が変わったようになるのだけど



私にはわかる

それは、 「ちびっこ広場」の少女の霊が憑依したんじゃない



抑えきれない怒りに翻弄されたのよ


母親という役割だけを死ぬまで

まっとうすりゃいいんだろという投げやりさすら感じる



ドアを開けた外の真っ暗な風を

いつかの私も知っているような気がした



 

 


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