「妻が椎茸だったころ」
中島京子
コレの続きです

最終話
「ハクビシンを飼う」
沙耶は叔母の笙子の死後、笙子の住んでいた家の片付けに訪れた
人嫌いで、人里離れた古い家に自給自足で住んでいたという叔母
そこへ、若い男が訪ねて来る
彼は、笙子が晩年、夫婦同然に暮らしていた男性の甥だという
ハクビシンを飼っておだやかに暮らしていたという笙子と(内縁の)夫
それは沙耶にとって、人嫌いの笙子からはとても想像できない姿であった

笙子の家のハクビシンの駆除がキッカケで知り合った
便利屋を営む内縁の夫の名前は
読み方変えると

「だいハクビシン」
ギャグかよ!!





つまりは、アレか?
人嫌いで淋しい叔母さんの晩年を支えてたのは
人間の男性ではなくて
命を救ってもらったハクビシンの化身…てコト!?
だとしても、まあいいじゃないの
たとえケモノ相手だとしても、ココロが通じれば暖かいし
ケモノに化かされていたとしたって、
本人が幸せと感じるなら幸せ。
これ
けっこう、どんな幸せにも同じことが言えるのではないかと思う
なんだか、意味があるようなないような
単純なハナシのような裏があるような
不思議な短編集だったなぁという感想。