「ディス・イズ・ザ・デイ」
津村記久子
コレの続きです

第9話
「おばあちゃんの好きな選手」
出てくるチーム
松戸アデランテロ✕松江04
核となる人間関係
周治と、8歳で別れた父親の母であるおばあちゃん
好きな一文
「このくらいたくましく生きていってくれたらいいなって思ってたのよ」

このお話もかなり好き!!
若々しくてさっぱりしたおばあちゃんが魅力的
周治の両親は周治が8歳のときに離婚しており、
その後父親は亡くなっています
ある日数年ぶりに父方の祖母に再会した周治は偶然
おばあちゃんが松戸アデランテロのサポーターだと知ることになり
その後どうしたことか、周治も2部リーグである松江04のサポーターになったことから
改めておばあちゃんとの交流がはじまります
10年以上のブランクと複雑な事情がある祖母と孫とは思えないほど
ふたりの関係は自然に見えます
やっぱりこれも、間にサッカーがあるからなのだろうか
淡々としたおばあちゃんだけど
自分を捨てた夫や、自分より早く逝った息子のこと
そして孫のこと
なにも考えてないわけじゃない
だけど決してそれを孫に押しつけたりしない
おばあちゃんの、そんな奥ゆかしく凛としたところが素敵だと思いました
周治とおばあちゃんが、チームは違えど
ふたりともサッカーの2部リーグのサポーターになったのは多分偶然じゃなくて
きっとなにか繋がっているからなんだろうなぁ