

サッカー選手「アイトール・ベラスコ」が実在するのか
思わず調べますた…(`・ω・´)ゞ
実在しませんでした…そらな
主人公が記事を読むにつれ
ベラスコの新しい妻は、主人公の昔の同級生でいじめられっ子・ゆきほだと判明する
いまは女優として海外で活躍していることも
そして、過去にゆきほをイジメていた綾(ちなみに主人公とは別の人物)は
いまは夫の浮気問題で苦しんでいる
それも並行して描かれます
不思議なハナシですよねぇ
ベラスコとゆきほの結婚と、綾の夫の不倫は直接関係がないはずなのに
因果応報
という言葉が浮かびますね
ゆきほとベラスコは、そうは書かれないものの
不倫略奪婚…?のニオイがします
奇しくも、ゆきほを虐めていた綾は
昔だったら簡単にイジメていたような地味女に夫を奪われそうになっています
昔、ゆきほをイジメていたから綾にバチがあたったんだ!
とも思えます
でもこれ、カンタンに因果応報で片付けていいハナシなのかな?
私はこれ
「時と場合、解釈の仕方が変われば、立場はいくらでも変わってしまう」
って側面もあると思いました
ベラスコの元妻からしてみたら、ゆきほは加害者かもしれないし。
綾は夫の不倫の被害者かもしれない
幼い頃のイジメだって、
加害者の綾のなかではバッチリと正当化されているのです
こわいですね〜
ただ、この話のなかで立場がずっと変わらないのが主人公です。
主人公はむかし、綾というクラスのボスが作り出す
理不尽な雰囲気に辟易しながらも、
余り物どうしという理由で変わり者のゆきほを充てがわれることにもウンザリしています
だけど、いくら鬱陶しくても
主人公はゆきほを意図的に傷つけるようなことはしない
自分の価値観で人の尊厳を貶めるようなことはするべきじゃないと知っている人物です
この物語のなかでは救いの存在だと思った
しかし、綾は綾で一貫して
自分は悪くない、見下される方が悪い、なんなら娘にまでイジメの英才教育をしているし
このひともブレないっちゃブレないし怖い
ゆきほはゆきほで、
トンチンカンでいじめられっ子だった頃から
芯が強くしたたかであるのは変わらない
人や物事って、見る視点が変わればいかようにも変化するけど
人の本質はなかなか変わらないものだよね
ということも感じました