「浮遊霊ブラジル」
津村記久子

コレの続きです下差し
「うどん屋のジェンダー、
またはコルネさん」

主人公のサラリーマンが行きつけのうどん屋は
味は良いが店主が癖ツヨである。

そして、髪をコルネのように結った常連の女性
通称「コルネさん」

いつものようにコルネさんに近づく癖ツヨ店主
だが、その日のコルネさんは意外な反応を示し…




ちょっとネタバレしちゃうと

癖ツヨ店主は女性客にだけめっちゃ話しかけるんです



かといってセクハラトークするわけではなく

うどんの食べ方にウンチク垂れる的な。



コルネさんはそれが嫌なんだけど、

うどんは美味しいから通ってるんだが


ある日とうとう、主人公の目の前でコルネさんが店主に大爆発!!



気まずっ!



でも、正直だれも悪くないような。

誰も悪くなくても、こういう不幸なシチュエーションってありますよね



私の自分語りしますと

ニヤニヤまたはじまった自分語り



私はヒトカラが趣味でして、

恥ずかしさとかももはやないんですけど、



ある時期、行きつけのカラオケ屋の店員さんにバッチリ顔と名前を覚えられたことがありました


っていうか、ほかの店員さんにも

「このヒトカラおばはんまた来たな」くらいには覚えられていたかもしれないが



この店員さんは

「のでさん!ポテトお安いけどいかがです?」

「のでさん、LINEのお友達登録するとお得ですよ」

とってもフレンドリーにしてくれるんです

かといって、必要以上に踏み込むわけでもないんだけど



わたし正直、チョット気まずかったんよ…チーンもやもや


すごい行きつけのカラオケ屋だったんだが

通うのやめようかと思うくらい…

ニヤニヤコミュ障イエイ♪



決して店員さんが不快というわけではない

ただ、ひたすらヒトカラモードでいるときに

「ので山ので(←私の仮名です笑)」一個人として会話するというのが

もの凄くダルかったんですよね



だからなんだか、コルネさんの気持ちもよくわかる


ブチギレられた店主も可哀想なんだが、

じゃあコルネさんがずっと我慢すりゃいい話かって言われたらそれは違う。




ここまで、完全な傍観者だった主人公が

最後にとった行動が粋すぎる



津村記久子作品でよく見られる、

こういうカッコいい気遣い大好き


余計な言葉を言ったりしないの



ちなみに、私の気まずいカラオケ屋はその後閉店しちゃいました…