「未来の息子」
椰月美智子
コレの続きです

「月島さんちのフミちゃん」
中学3年生のフミには両親がおらず、
瑛子とカンちゃんという双子の姉と兄が親代わりだ
瑛子もカンちゃんもとても美しいが
瑛子ちゃんは頭のうしろにもう一つ口ができたなんて言い出すし
カンちゃんは家では完全に女の人だ

前話の「三ツ谷橋」が完全に私の理解を超えていたので
この話は理解できるうえに
めっちゃ良い話でよかた…(´д⊂)‥ハゥ
大人になって、おばさんになった今ですら思うけど
生きていくって怖い
想像もつかない、自分でもどうしようもない出来事が
大小さまざま散らばっているからだ
なにが正解か、一瞬で判断するのはとても難しいし
その判断ミスで大きく人生が変わってしまうんじゃないかという怖さもある
フミの場合は、両親を亡くしていて
一風変わった兄姉に育てられている
そのことがかなり彼女の人生に影響し
一般的には「普通とは違う」家の子である
だけど、フミの家はカラフルで、いい香りがして、心強い
まごうことなき幸せな家である
見渡せば、周囲には驚くほどいろいろな色があって
「普通」も、さまざまな色で構成されている
だから、
「普通」も「正解」もあるようでなくて
選んでも選ばなくてもどっちでもよいのかもしれない
なにを選んでも、予想通りにならなくても
たぶん大丈夫。なんとかなる
フミにとって、瑛子とカンちゃんの存在は
生きていく勇気をくれる基地のようなものだと思った
