「サキの忘れ物」
津村記久子
コレの続きです

「真夜中をさまようゲームブック」
深夜、主人公が家の鍵を無くしたところから始まるゲームブック。
選択肢のとおり物語が進み
最後は無事ゴールできるのか!?
ちなみに、主人公は結構簡単に死んだり捕まったりします

懐かし〜!!
若い方は知らないかもしらんが、
昔あったんですよね!
ゲームブック!
ストーリーにいくつか選択肢が用意されていて、
選択した番号の文章を読み進めることでストーリーが展開するやつ。
私は子供の頃、タイトル忘れたけど
少年が猫に変身してしまうやつを読みました
けど、ゴールできませんでした!
だってほんとにすぐ死んだり詰んだりするんだもん(笑)
たとえば、猫が車に轢かれたりイジメっ子につかまったりでEND
なかには、本人が猫の人生を楽しみ始めて、人間に戻る意義を忘れた…END
なんてものもあったような
それはENDなんかい?ゴール違うんか?
しかし、数十年の時を経てこの小説で
はじめてゲームブックでゴールできました!
もちろん何回か死んだり警察に捕まりましたけど
で、ゴールしてみて改めて思うと
ちゃんと津村記久子的なストーリーになってる
なんか津村記久子の小説みたいになってる!
って思って
イヤそれあたりまえ!ってなった
私の思う「津村記久子的なストーリー」は
ちょっと面倒くさがりでちょっと人間嫌いな主人公が
なぜだか他人のゴタゴタに巻き込まれ
それでも他人の想いを極端に邪険にすることはできず
派手な行為はしないが、誠実な行動をとる
結果的にすべて解決はしなくても、なぜかスッキリする結末
みたいなイメージ
ゴールしてからも、他のストーリーが気になって何回かやり直しました
全パラグラフ読みました。
一番根詰めて読んだ章かも

とりあえず、読み終えて心から感じたのは
夜に家で眠れるって、サイコーだよね!