「サキの忘れ物」
津村記久子
コレの続きです

「ペチュニアフォールを知る
二十の名所」
パワースポットへの旅を検討する客に
「ペンシルベニア州ペチュニアフォール」を激推しする
旅行代理店の店員

「ペンシルベニア州ペチュニアフォール」
が、実在するのかと思って
律儀に調べますた…く(`・ω・´)
実在しませんでした(そらな)
ペチュニアフォールを巡る時計台や博物館といった名所
パンケーキやステーキなどの名物を紹介しつつも
ところどころペチュニアフォールにまつわる
不穏なフンイキが…
暴君の市長夫婦が…
市長の息子が娼館で…
市長の娘は炭坑夫と通じて…
なんかコレやばそうという歴史(笑)
こういうゾワゾワ感、
読んでて楽しいです!!
たしかにパワースポットかもしらんが
完全に負のパワースポット
これを熱心に勧める旅行代理店ってのも不気味
その理由もラストにボソッと明かされるんだが
ゾワッと怖い((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
怖いもの見たさで旅行先に決めてしまいそう

この章はずっと
旅行代理店の人のひとり喋りの文体で書かれていて
ペチュニアフォールの不穏さを隠すかのような
ちょっとテンション高めの口語体が
個人的に今まで読んだ津村記久子作品のなかでは新鮮に感じた
