「残されたつぶやき」
山本文緒
2021年に逝去した作家、山本文緒が
2008年からの13年間に主にSNS上で発表した日記をまとめたエッセイ集

最後の闘病生活を綴ったエッセイは
この本にまとめられているので、
この「残されたつぶやき」に闘病生活は出てきません。
だけど、かなり亡くなる直前までのエッセイが載っています
私はどちらも(ほかのエッセイも)読みました。
このおもしろい文を書いた人がもうこの世にいないなんて…
亡くなる数ヶ月前に出演したNHKの「あさイチ」についても書かれていて
わたしこの回の「あさイチ」も観ていたので…
オシャレで、笑顔が美しくて、お話がおもしろくて
まさかその後、こんなに早く亡くなってしまうなんて。。
人生はいつ終るかわからない。
そう思って、やりたいことはどんどんやろう
という意見もありますが
私はまだまだこの先も生きると思いながら、そういう前提で生きていこう
と、思いました
どうしてだかわからないけど
このエッセイを読んでそう思いました
私は、もうすぐ死ぬと思ったら
恐ろしくて、悲しくて、虚しくて
なにも手につかなくなると思うんですよね
だからこそ、
たとえもうすぐ死ぬとしても
まだまだ人生は続くつもりで生きていたい
未来のことを考えながら
今の楽しみを未来にも用意するような気持ちで生きていたい。
結果、突然人生が幕を閉じたとしても
あーあ、こんなつもりじゃなかったんだけどな。
でもまあ仕方ないかって思いたい。
このエッセイには、
まだまだ先の未来が見える気がして
そしてそれは、決して悲しいことじゃなくて、明るく美しい希望のような気がして
そんな感想を抱きました。