「神様のケーキを頬ばるまで」
彩瀬まる

コレの続きです下差し

第二話
「七番目の神様」


橋場はオシャレなカフェの店長をしているが

実際は
幼い頃から喘息に悩まされ
老人たちと青空将棋をするのが趣味であり
小難しい芸術映画は理解できない、そんな男

ひとの顔色を見る癖があり、
どうも本当の自分をさらけだして誰かと付き合うことが怖い

そんな橋場だが、
合コンで知り合った笑美とメールを交わすようになり…




オシャレな肩書きは最大限アピールしたほうがいいし

散歩や将棋なんて趣味より

スノボが趣味だとアピールしたほうが合コン受けはだいぶ良い



結果、そうして構築した人間関係に、本当に自分は存在するのだろうか?

自分なんてものがいなくたって、円滑なコミュニケーションができるならば

それでいいのだろうか?



橋場は、喘息気味だし

働いているオシャレカフェにすら、負い目を感じていて

難しい映画やオシャレな趣味にも興味はない



だけど、橋場は人をよく見ているので

相手に寄り添ったアドバイスができるという長所がある



どうして、そんな自分をそのままさらけ出したらいけないんだろう?

もし、そうしたらどうなるんだろう…?



物語の最後、小さいけれども

橋場にとっては大きな一歩を踏み出す



なんだかそれは明るい一歩になりそうな

予想外にすてきなラストだと思った気づき




 

 



 

 



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