田舎町の幼なじみ
厚久、奈津美、武田の三人
時は流れ、厚久は奈津美と結婚し、一人娘を持った
家族のために、武田と起業を夢見る厚久
そんなとき、思わぬ出来事が…

ななな
なんじゃこの映画はっ!
映像もセリフもテンション低いのに
ジェットコースターで話が展開します。
しかも想像を超えて悪い方向へ。
つまり
地獄のジェットコースター
あまりにあまりなんで、途中からもしかしてコメディーなのかな?と思った

主人公の厚久役は、仲野太賀
陽キャな役柄のイメージが強いですが
この作品ではとにかく無口
無口超えてもはや
てか、ストリートミュージシャンしたり起業を考えたりするくらいなのに
人生に支障の出るほどのコミュ障ってどうなのよ

妻の奈津美役は、大島優子
大島さん
なんでこの役引き受けたんですか…?
大島さんは完璧に演じていました
でもね
この役やらなくても、よかったんじゃ
っていうくらい、
選択肢のたびに、毎回すごい勢いで不正解を選びつづける
愚かしさの権化のような女性

結局ね、なにが言いたい映画かは
わたしバカだからはっきりわからなかったんですけど
劇中のセリフで、
災難があっても、自分たちはそれを受け入れて生きるしか方法がない
みたいなのがありまして(正確には少し違いますが)
これは私もときどき考えてしまうことなので、印象的でした
どんなに心配したり心の準備をしても
最悪なことは起きるときは起きる
そして実際はもっと、想像以上に酷いかもしれない
だけど、それを苦しんだり悲しんだり憤ってバタバタしても
結局は受け入れるしかないのかもしれない
そう思うと、人間は
なんて丸腰で生きてるんだろうと
生きるのが怖くなります
同じく劇中のセリフで
ダメなやつばっかり生き残る
みたいのがあるんですが
実際は
ダメな奴も死ぬし
賢いから生き残るわけでもなく、
ほとんど運
運だけで生き残ってるだけ。出会ってしまっただけ。
それこそが
タイトル「生きちゃった」ってことなのかなと。
同じ監督の映画「川の底からこんにちわ」でもそのような
「ダメダメでも受け入れて生きるしかないでしょ!」というメッセージを感じました
とりあえず厚久は
悪人ではないものの、周囲に不運のスパイラルを巻き起こす
デスノート男なので
幼なじみの武田にはなるべく早く距離を置くよう勧めたい
個人的に仲野太賀といえばこのドラマおもしろかった~
