「無人駅で君を待っている」
いぬじゅん

コレの続きです下差し
第四話
「曖昧な十月」


相田麻衣は高校生
家庭の事情で、祖父母と生活している

クラスメイトからは、はっきりしない性格から「アイマイ」と呼ばれている

麻衣が「アイマイ」になったのには理由があった




泣けなかった滝汗早っ


けど

読んでて苦しかった



子供のころは特に、肉親との死別って

世界がひっくり返るような恐怖だ



というのも

私が高校生の頃、目の前で母が病気で倒れたんです



けっこうな大病で、命に関わるような状態でした


結果的に奇跡の生還をとげたんですが

近しい肉親が目の前でみるみるうちに死に行くさまを見てしまったショックは大きかった



当時思春期ということもあり

そしてすでに、母親への違和感を感じてはいましたが


この出来事で一度すべてリセットしました

リセットというか、思考停止?



私が良からぬことを考えたせいで母親は…

という罪悪感



そのうち、母親が倒れた当日の私の行動すべてに

責任があったのではないかという罪悪感にまで発展し



今後、私の意思で、なにを選択してどう行動しても

これが最悪の結果につながるのではないかと



なにをしても恐怖につながるような毎日がずいぶん長く続いたように思う


 だから、麻衣が「アイマイ」になってしまうのもわかる気がして。



それくらい、子供にとって肉親って

世界そのものみたいなところあるから


それが突然消えることもあるんだ…ってのはものすごい恐怖だし

自分の存在をも揺るがすようなことなんだ





 

 



 



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