「あのひとは蜘蛛を潰せない」
彩瀬まる

この感想文の続きです下差し

主人公梨枝の毒母と、私の母親はそっくり。


そして、私も梨枝と共通点がたくさんある


たとえ、外の世界でうまく生きて親以外の人に評価されたとしても

すべてお世辞としか受け止められず逆に警戒したりする




梨枝は勤務先で店長にまで就いているのに

いつになっても周囲に「このやり方で良いか」と聞かないと不安で進めない



私もこれすごく共感しました。



私は長く同じ仕事をしているので

基本的には仕事中に困って動けないということはありません


だけど、誰かに教えるとか

いざ私がなにか決定する局面になると

途端に自信がなくなり、そういう場面をなるべく回避しようとします




人との距離感が掴めないところも共感しまくり。



梨枝は、基本的に不自然なほど他人との距離を取るタイプですが


恋人など、一度世話を焼くスタンスになると

お節介になるほど全てを把握してやってあげないと気が済まないところがあります



これもすっごいよくわかる



私も実生活では

人に踏み込むことを極端に避け、誰かに助言することはまずありません



だけど家では夫や子供に必要以上に心配して先回りして

いろいろ口出ししてしんどくなることよくあります



そういうお節介、自分の母親に似てるかも…

キャーーーッ!(悲鳴)



梨枝と私の少し違うところは

梨枝に恋人ができたり、梨枝の母親が息子家族と同居したりして

 

いい感じに距離ができ、今までにはない関係性が築けるカモ…

というところでお話が終わっているところ



私たち親子にはこれはなかった


 

私が結婚して家を出ても、むしろそこからさらに

母は私を把握して当然だと思っていたし


私は両親へのわだかまりを過去に遡ってまで強めていき



最終的には私が耐えられなくなり逃げ出しまして今は平穏です 



でも、もしもう少し私が努力していたら

梨枝とその母のようにいい距離で付き合えていたのかな…

   


って危ない危ない。

これはもう私は何百回と考えたことです

 

もうとっくに答えは出ている



両親と良い距離で付き合うこと。

それは私には無理なのです。

 


 

 

 

 


GREEN SPOON ゴロゴロ野菜スープ