「対岸の家事」
朱野帰子
コレの続きです

第一話
「専業主婦が絶滅危惧種になった日」
ある日、詩穂が娘の苺と帰宅すると
隣家のワーキングマザー、礼子が玄関先で途方に暮れていた。
下の子が熱をだしたらしい。
詩穂はかつて、育休中の礼子と支援センターで会ったことがある。
詩穂が専業主婦だと知ると、
礼子は「いまどき専業主婦なんて絶滅危惧種」と陰口を叩いていた。

結局この話、どうなったかっていうと
詩穂が礼子のピンチを救ってあげるんです。
詩穂、お人よしいい子すぎん?
私なら絶対しないわ
陰口言われた相手なんて絶対助けない(笑)
モヤモヤポイントはふたつあって
まあ、物語の性質上仕方ないんだけど
①兼業主婦がそこまで専業主婦をバカにするとか無いだろ!
詩穂がいなくなったら即、兼業主婦軍団で悪口言ってて
兼業主婦どんだけ性格悪く描かれてるの(泣)
まあ、これも礼子の不安の裏返しってことが後でわかるんですけど…
②詩穂が専業主婦だからって面倒見よすぎ!
これは詩穂がいい子で家事が得意だからです。
専業主婦ならみんなこれくらいしてくれるよね!って思ったら大間違いだよ。
兼業も専業も、もしかしたらいつもゲームオーバーに怯えているのかもしれない。
そうならないために、みんなで助け合おうと詩穂は考えている
誰かを助けることが、自分を助けることでもあるんだ。
私のような狭小な人間には到達できない感情です…
そしてこのあと本当に、
礼子は詩穂の強い味方となります