「母親病」
森美樹
コレの続きです
「花園」
生まれながらに美しい娘だった園枝
あまたの誘惑には目もくれず、一番良い条件の男と結婚した
以降、ひたすら貞淑な妻として母親として
家を守り夫に守られ続けた
夫が脳溢血で倒れ、認知症になり
原始的な欲情をあらわにするようになってから
園枝と、園枝が今まで積み上げて来たものは崩れ去った
あとに残ったのは、
ずっと押し込めていた女としての欲望と
怪しげで愛おしい若い男
そして、赤い毒の実だった

一話目の、園枝の娘・珠美子目線からすると
園枝は毒親だと思った
が、園枝目線のこの章だと
園枝は園枝で葛藤していて、その裏返しの行動もあったのだとわかった
ただね、
この「母親病」も、以前読んだ「主婦病」もそうなんですけど
ちょっとみんな性欲に苛まれすぎ
じゃない??
という違和感はある![]()
女は性欲持っちゃいけないって話では断じてないですよ![]()
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だけどね
よき妻よき母親でいなきゃとがんじがらめになったり
結果的に夫や子供に対して苦痛を与えてしまったり
そういう意味の「病」の話かなと思っていたものですから
どちらかというと
行き場のない性欲に突き動かされておかしな行動を取る
みたいな話が多くて、ちょっと思ってたのと違いました
まあ性欲ってのは個人差ありますし
私は性欲ありませんなんて言いませんよ?
例えば今後、園枝みたいに
年齢的に「もうすぐできなくなる」という焦りが突き動かす部分もあるかもしれないし
だから、そういうものなのかなー
という感想![]()
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