「思い出リバイバル」
彩坂美月


コレの続きです下差し

「恋人との思い出」


里佳は雅人と結婚して三年。
少しずつ、憂鬱さを感じるようになった結婚生活。

そんな里佳が「映人」にリバイバルを依頼したのは、高校時代の恋人・真吾の思い出

真吾は、ある日突然事故死してしまったのだった



里佳はリバイバルの中で、真吾の事故を必死で避けようとする



しかし、リバイバルはあくまで思い出の再上映であるため、それはできない。

結局死ぬ運命は変わらない。


それって、リバイバルするだけ辛くない…?と、思うんだけど…



私は、恋人ではないけど

もう会えない友人のことを考えていた



もし友人との思い出をリバイバルしても、もう会えないことには変わりがないとしたら…



それでもひとつだけ、リバイバルしたい思い出がある



思えばその友人と最後に会ったのは旅行だった

旅行の帰り、なんだかお互い疲れていて、言葉も少なくて



ここから別々の帰り道に別れる駅で、お互い時間をつぶしていた

「時間もあるし、アイスでも食べよっか」

そう友人が言ったのだけど、なんとなく億劫で

結局時間が来てそのままバイバイした。

それきり。



もしリバイバルできるなら、やっぱり一緒にアイスを食べたかったな…



もしそんなことしても、今は会えないことには変わらないと思う

でも、今の私の気持ちはもしかしたらなにか違うかな…



と、そんなことを思いました