「私はいったい、何と闘っているのか」
つぶやきシロー
コレの続きです

「内引き」
ベテランのスーパーの店員、春男は悩んでいた
まずひとつは後輩の金子くん。
やる気があるのはいいのだが、新人への指導が厳しすぎたり、自己判断で動いたり。
あとひとつは…
どうやら、従業員のなかに
スーパーの商品を万引きする「内引き」の犯人がいる。
悩める春男の心の拠り所は
ひょんなことから知り合った別のスーパーに勤務する沼田さんという男性
お互い顔も知らない二人だが、
たまに電話して「スーパー店員ならではの苦悩」を語り合う

みんなの気持ちを考えすぎると
身動きがとれなくなる。
なぜなら、正解のかたちは驚くほど人によって違うからだ
この章では、
春男の「相手が自分をどう思っているか、良く思われたい」みたいなのは
少し影をひそめ
なんとか全方位傷つけずに問題を解決しようと思い悩む
この、職場などで自分以外の誰かが厳しく注意されるのが
なんだか無関係なのにいたたまれなくなる気持ちはよくわかる。
だけどね…
なるべく摩擦ゼロで事を済ませたいと思うのは、時と場合によっては
「逃げ」なのかもしれない
ここはあえて、みんなの前で隠さずに明らかに
正攻法でいくのが一番なんじゃないかと思うんですよ
(それが一番難しかったりするんですけど)
下手にこそこそ立ち回ると、誤解を生まないかなぁ…
という不安とともに、次回に続く。