「私はいったい、何と闘っているのか」
つぶやきシロー
コレの続きです

一話目
「店長への道」
春男はスーパーうめや大原店に25年も勤務する超ベテランだ。
だけど店長ではなくて主任
それでもそんなことは関係ない。春男はスーパーの業務を愛している
店長の上田は、「春男はこの店の司令塔だもんな」と言ってくれた
だけど、ずっと主任か…まあいいんだけど、一生このままか…
そんなとき、まさかの上田店長が急死する

春男の脳内の自意識過剰の暴走っぷりが笑えるとともに
めっちゃわかる!!
切ないほどわかる!!
私がこんなことしてるの、誰かが見てて、
私のこと良い人って思ったりするかな~なんてね、へへへ…
私も外では常にこんなこと考えてる気がする。
正直疲れる。
そして実際は
誰も私のこと見てもないっていうね(笑)
そして、私も同じ職場で長いこと働いているので
役職だけが価値じゃないと考えるようになるのもよくわかります
役職がなくても自分が役立てることはある!という実感もあるが、
正直そう思わなきゃやってられないってのが大きい(笑)
だけど、揺らぎやすい価値観と揺らぎやすい自意識のため、
だれかに認められてはじめて安心できるので
やっぱり、昇進するってことは、第三者が自分を認めたということだし
そこはやっぱり魅力。
そんなとき、店長が死ぬ。
決して嫌いじゃなかった、むしろ慕ってた店長だけど
だからもちろん悲しいけど…
ど、どうしても次期店長の座が気になってしまう…
まわりも春男を次期店長として持ち上げはじめる
このあたりの心の流れはほんとに
ナチュラルに怖いというか
決して、店長が死んで嬉しいわけじゃないのに
私が春男だったとしても同じ気持ちになったと思うもん
だけどよくよく考えたら怖いよね
人間の心理って
怖いっていうのもちょっと違うかな
残された人間が先に進むのはまたひとつの使命だからね
で、この次期店長騒動の決着も含めて
人間って怖いような、愛おしいような、切ないような
むずがゆい気持ちになります。