「七人の敵がいる」
加納朋子
コレの続きです

「義母実家は敵である」
山田夫妻は共働きで息子の陽介を育てている。
そうなると、どうしても頼ってしまう
「優秀な専業主婦」であるところの義母。
「強すぎる嫁」である陽子としては、嫁姑問題はうまくやってるつもりであった
が、
義姉と義妹から不満の気配を感じ…

これも、以前読んだときは
うっとうしい義実家を陽子が斬る!!くらいのイメージで読みましたが
改めて読むと
いやいやどうして陽子もなかなか図々しい(笑)
前章同様、専業主婦を「暇人」としてどこか見下しながら
専業主婦である義母の資質をちゃっかり利用しているという。
もちろん、義母にとって陽介は孫だし
多少の協力はいいにしても
保育園グッズ全部義母に丸投げして作らせるのはやり過ぎw
義姉にしても、高齢の母親側に立てば
母親を良いように使う陽子に不信感を抱くのもわかる。
だけど、陽子の解決策は見事だと思った
ここまでいろいろあったら、普通は完全に気持ちが拗れるよ
ましてやこうもカラッと決着なんてつけられんて
そういうところが陽子の魅力だと思う
ちょっとアレな義妹のことまで、まるっと手打ち
まるで、大岡裁き。