おふるなボクたち
中島たい子
コレの続きです

「ボクはニセモノ」
今よりかなり先の未来
「レコード」ブームが起きた
「レコード」は、当時のものではなく
遺跡から発掘された残骸から最新技術をもって複製された「レプリカ」である
古い「レコード」に夢中の科学者ケンは、
ある日出会った「レコード」のジャケット写真の女性に恋に落ちた
どうしても「彼女」に会いたい。
「彼女」を複製できないだろうか…
それは科学者としてやってはいけないことだった。
禁忌をおかしたケンの前に現れた女性は…

この物語のように、生きたレプリカまで簡単に複製できるようになると
なにが本物?どちらがニセモノ?という問題がしばしば起こるのだろうなぁ
今だとせいぜいクローン技術とか、身近なものだと3Dプリンタかな?
ただ、現在にだって「本物?」「ニセモノ?」の議論はある
本物の家族って?ニセモノの夫婦って?
ニセモノの男って?本物の女って?
そして、ニセモノだから悪いとは一概にも言えないかも。
造花のコサージュだってそれはそれで美しい。
自分がなにに価値を覚えるか、が問題
中島たい子の作品には、よく無遠慮でユニークな「実家の両親」が出てくるが
ケンの両親もユニークだった

タピオカガエルって名前だけど、タピオカのニセモノじゃないよ