おふるなボクたち
中島たい子

コレの続きです下差し

「躍るスタジアム」


少し未来、国々が少しずつ貧しい世界。

世界的競技祭、「ボールンピック」の開催地が決定した。

バブッタ国のカパ・シティ 

決定にあたり、国の首脳たちは震撼した
喜びなどとんでもない。バブッタ国はただでさえ財政が逼迫し
「ボールンピック」を開催する余裕などどこにもないのだ。

どうして選ばれちゃったんだよ…!
どうやってやるんだ!?スタジアムもぼろぼろなのに…!?


荒廃した街と、逃げ腰の知事と、諦めの市民たちが
はりぼてのスタジアムに浅知恵を巡らせて、
ボールンピックは開催できるのか!?



この作品は2014年に発表されたもので


となると当然、

オリンピック東京開催決定のことを下地にした作品なのかなぁと推察する

「TOKYO!」、「お・も・て・な・し」のアレです



だとしたらかなりの皮肉が込められている


実際の国民感情よりも、スポーツの意義よりも、国の見栄を優先させる。



ただ、古いスタジアムや、眠っている人材、

古き良き知恵(といってもプロジェクションマッピングとかなんだけど…)

をうまく活用しようとなるところは


東京オリンピックもこうだったらよかったのになと思った


けども


結局は急ごしらえのはりぼて。


ラストは意外にもホッコリさせられた。


それでもメダルは栄冠